落語や小噺(こばなし)で交通安全に貢献したとして笑福亭鶴笑さん(62)が20日、加西警察署から感謝状を贈られ、「お笑いが役に立ってうれしい」と語りました。
鶴笑さんは、ことし5月、加西警察署の相談を受け、古典落語「平林(たいらばやし)」をもとに交通ルールを盛り込んだ落語や小噺を作り、動画を撮影しました。この映像を地元の兵庫県立北条高校の放送部の生徒が編集し、夏の交通事故防止運動に合わせてユーチューブの兵庫県警公式チャンネルで公開されました。
平林は、主人公の少年がお使いとして手紙を届ける物語で、鶴笑さんの落語は「赤信号で止まる」「道路の斜め横断禁止」などのフレーズを組み込んで交通安全を呼びかけています。
落語の動画には県民や他府県の人から「面白い」と反響が寄せられていて、神戸市兵庫区の喜楽館で感謝状を受け取った鶴笑さんは、「交通安全を身近に感じてもらえてありがたいです」と喜びました。
鶴笑さんは無償で警察に協力していて、署長に代わって感謝状を手渡した加西警察署交通課の鈴木義則課長は、「笑いながら学べるようにと真剣に取り組んでいただいた」と鶴笑さんを称え、「21日から始まる秋の全国交通安全運動でも多くの人に動画を見てほしい」と期待を寄せました。(ラジオ関西ニュース)