まずは、薄い衣をまとったとんかつをひと口。サクサクの衣に包まれたカツはしっかりとした厚みがありながら、やわらかくジューシー。肉のうまみと、長年継ぎ足しているという秘伝のソースが抜群のハーモニーを生み出しています。
大根の木の芽味噌は、上品でとても繊細な味わい。それもそのはず。大将の俵谷さんは、京都の料亭で8年間も修行された経験があるのだそう! シンプルな味噌汁も、まろやかで奥深いコクが印象的でした。
次にいただいたのは、「日替わり定食」。ご飯、汁物、サラダ、パスタ、漬物、小鉢がセットになっているのですが、定食の内容は仕入れた食材によって変わるそう。毎日訪れたくなるほど、ワクワクのお楽しみメニューです。
この日の日替わりメニューは、ホタテのクリームコロッケ。さらに、ホックリ焼いたじゃがいも、ナス、万願寺とうがらしなど、旬の食材が添えられていました。
ソースがたっぷりとかかったホタテのクリームコロッケは、ひと口かじればクリームがとろ〜り! そして衣はサクサク! 玉ねぎ、コーン、ベビーホタテの食感がしっかりと感じられ、クリームのまろやかさはやみつきになってしまいそうです。
パスタは塩コショウのみで味付けされており、そのまま食べるもよし、コロッケにかけられたソースを絡めて食べるもよし。お好みの食べ方が楽しめるのも魅力です。
店名の『車屋』には、「常に動き続ける。心意気は存分に引き継がれ、料理への愛情に京料理の神髄(しんずい)を追求する“粋”な時間を新世界の車屋で」という意味が込められているのだそう。大阪・新世界の「とんかつ かっぽう 車屋」でした。
※メニュー、価格などの情報は取材当時のものです。
(取材・文=中村葵)
※ラジオ関西『笑福亭鉄瓶のまんてんラジオ』、「あおいとゆうりの㎎2(もぐもぐ)ダイアリー」2022年9月19日放送回より
◆「とんかつ かっぽう 車屋」
〒556-0002 大阪府大阪市浪速区恵美須東1-19-2
(大阪メトロ 堺筋線 恵美須町駅より徒歩3分)
営業時間:ランチ 11:30〜13:30(L.O.13:20) 、ディナー 17:00〜21:30(L.O.21:00)
定休日:水曜日