――動物にラジオ!? なぜ聴かせるのですか?
【後藤さん】スムーズに展示ができるよう、人間の声や物音に慣れてもらうためです。当園のウサギの展示施設「ラビットワーレン」で生活しているウサギたちも、一般公開前はラジオを聴いて育ったんですよ!
――音に慣れるだけならCDでもよいのでは?
【後藤さん】この訓練の目的は、音楽や歌ではなく「人の会話や笑い声」「物音」がランダムに入り混じった“環境音”を聴かせることにあります。それが叶うのがラジオなんです。また同じ曲をリピートしていると効果が薄れてしまうため、CDよりラジオのほうが理にかなっているというわけです。
ラジオを聴かせるのは、あたらしく来た動物だけではありません。すこし前ですが「ラビットワーレン」を2週間ほど休館させていた期間があったのです。すると、ウサギたちが長期間お客さんが館内にいないことに違和感を感じるようになってきて。再オープンしたときの喧騒(けんそう)にウサギたちがとまどわないよう、あらかじめラジオを聴かせ調整しました。
――わたしたちがなにげなく楽しんでいるラジオが、動物たちの役立っているのですね!
【後藤さん】そうですね。ラジオにはわれわれ職員も動物も助けられていますね! 現在は、お休みしていた「ラビットワーレン」と「ひつじのくに」への入場や、ヒツジとのふれあい・えさやり体験も再開しています。ぜひ『淡路ファームパーク イングランドの丘』へ会いに来てください!
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ラジオが動物たちの状態を調整するのにひと役買っていたとはおどろきです! 彼らの生態以外にも目をむけて観察してみると、よりおもしろいかもしれませんね。
※ラジオ関西『Clip月曜日』2022年9月26日放送回より
◆「淡路ファームパーク イングランドの丘」
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