500席の客席が設置され、低音から高音まで「生音」にこだわった音響設備を備えられたこのホール、実は全国的に見てもなかなか珍しい仕掛けが施されているんです。それは式典で披露された「神戸野田高等学校」のダンス部がおこなった演舞でのこと。演舞の中盤にさしかかると、舞台の背面にある壁が移動し、大窓が現れたのです!
ステージの背面にある壁はスライド式で移動でき、座席からだけでなく、外側からもパフォーマンスが拝めるというなんともダイナミックなつくりとなっているんですね。それまで荘厳な雰囲気が漂っていたホールが、ぱっと明るい光に包まれ、がらりと印象が変わった瞬間でした。
そんなホールと外部の間に位置する「アートスペース」は、ホール内のパフォーマンスを間近で眺められるエリアなのにくわえて、小規模なライブやカフェなどを開くことができるそう。
アートスペースの入口近くにはテイクアウト専門のカフェが営業しているので、お好きな飲み物を持ってくつろぐこともできますよ!
さらに、アートスペースからガラス窓を隔てた外のスペースは「交流広場」といって、マルシェやイベントなどがおこなえる野外スペースとなっています。
さて、次は30万点もの所蔵数を誇る「神戸市立西図書館」へ。図書館は1~3階のフロアに分かれています。機能性はもちろんのこと、デザイン性にも優れた西図書館。天井や窓に格子や結晶を意識したデザインがあしらわれており、窓から日差しが差し込むと床に落ちた影でさえ美しく、つい見とれてしまうほど。