高杉真宙主演、関水渚がヒロインを務めるハートウォーミングストーリー。映画『いつか、いつも‥‥‥いつまでも。』が10月14日(金)、全国公開されます。
舞台は、海辺にある小さな町です。
主人公は、祖父が院長を務める診療所で医師として働く、恋愛に不器用な若者・俊英です。
俊英は、祖父と家政婦のきよさんと3人で暮らしているのですが、ある日この家に、亜子という若い女性が現れます。その亜子は、かつて俊英が思いを寄せていた女性で音楽ライターの滝沢さんに顔がそっくりです。俊英は亜子を見て、ハッとします。
亜子は“こじらせ女子”でした。メンタルクリニックで処方された不眠症の薬を服用しています。酒を飲んだにも関わらず、睡眠薬と精神安定剤を飲み、意識を失いかけているのを俊英が救います。診療所で点滴などを施し、祖父の計らいで家に泊めて休ませてやります。肺炎を併発する可能性がありました。ところが亜子は感謝の気持ちを全く示しません。
あくる日、亜子が起きようとしないため、俊英は顔にぬれたタオルを載せます。
「ぃやー! あぁっ! 何?」(亜子)
「何度起こしても起きないから。じいさんときよさんに挨拶しろ」(俊英)
亜子は「何で私が挨拶しなきゃいけないの」という表情で俊英をにらみつけます。
「当たり前だろ、お前のこと診てもらったんだから。10分経ったらまた来る。そのとき着替えてなかったら脱がすから!」(俊英)
俊英はふだん感情を表に出さない性格なのですが、亜子の言動に腹を立てたり心配したりと、振り回されます。
実は、亜子は漫画家志望で、夢をあきらめきれずにいました。いったん仕事に就くのですがどの職場でも続かず、自分に自信を持てずにいたのです。
しばらくして亜子は心を開き、祖父やきよさんに素直に接するようになります。俊英は亜子の気持ちを知り、落ち着いた態度で優しく見守るように変わります。
こうした中、俊英の元婚約者で医師のまり子から、研修先のドイツから戻ったという連絡があります……。