兵庫県の斎藤元彦知事が13日、ラジオ関西の生番組に出演し、企業18社と協力して県が始めた「HYOGOアサ＠プロジェクト」のさまざまな取り組みを紹介し、「1日のスタートとなる朝を大切にしましょう」と呼びかけた。
「HYOGOアサ＠プロジェクト」は、1日の始まりである朝を充実させることで、その日が気持ち良く過ごせるようにと県が提唱。趣旨に賛同したラジオ関西や神戸新聞社などの企業18社もメインパートナー企業として、朝の大切さに気付いてもらうため、過ごし方を提案していく。
番組で斎藤知事は、朝の過ごし方を考えるセミナーに参加して県立兵庫高校の生徒と意見を交わしたことを紹介し、「若いときは1分でも寝たいと思う時期ですが、勉強や部活でいいパフォーマンスを発揮するためにも、朝食をしっかり食べることは大切です」と話した。
同校には、飲料メーカーのダイドードリンコ社の協力で音声が流れる自動販売機が設置され、斎藤知事の声で朝の大切さを呼び掛けるメッセージが流れるという。
10月は食育月間でもあるため、県は朝ごはんに焦点を当てた食生活の改善などを目指したプロジェクトも展開する。その1つとして、神戸女子大学の学生とローソンが5か月をかけて開発したおにぎり弁当「ちびにぎまる」を販売している。ひと口サイズのおにぎりに、だし巻き玉子や鮭などのおかずを盛り付け、時間のない朝に食べやすいように工夫した。20代の若者に買ってもらいやすいパッケージに仕上げ、10月24日まで税込み300円で販売される。
このほか、味の素のプロジェクト「朝食ラブ（あさくらぶ）」とのコラボで、朝食レシピBOOKを作成してイベントで配布するなど、さまざまな取り組みを通して、朝の大切さを知ってもらうことにしている。
斎藤知事は「朝ごはんを食べよう、運動をしようと、朝の過ごし方について考えてもらえたら」と話していた。
