まだまだ高い耐磁性能を持つ時計があります。イナズマの形をした針が特徴的なロレックス「ミルガウス」は、エンジニアや科学者たちの要求に応えて設計された耐磁時計であり、8万A/mの耐磁性能を持ちます。そして、時計界で圧倒的な耐磁性能を誇るのが「オメガ」です。オメガは、特定のモデルでなく、全てのモデルが120万A/m(ミルガウスのなんと15倍!)という桁違いなスペックです。
「そんなに耐磁性能が必要なのか?」と思うかもしれませんが、RYさん曰く、「そこは、もはやロマンです」。公道という制限下で走るスーパーカーに加速性能や最高速度を求めるのと同様、腕時計においても(使わないとしても)オーバースペックを求め、それに魅かれるユーザーは多いようです。腕時計を脅かす「磁気帯び」は、なるべく磁気に近づけないか、磁気に強い腕時計を購入するか――このいずれかで恐るるに足らない存在になるはずです。
(ラジオ関西Podcast『やさしい腕時計』 #19『腕時計に絶対に近づけてはいけない○○って? 最悪壊れます!』より)