「高野下」を出ると、ここからはまさに急勾配・急カーブの連続。50パーミルの勾配を制限速度33km/hゆっくりと登っていきます。
「下古沢」「上古沢」「紀伊細川」を過ぎると、次は噂の秘境駅「紀伊神谷」に到着します。1日の平均利用客数、わずか9人。かつては集落もあったようですが、今、周りには何もありません。しかし、ここは無人駅ではなく、なんと業務委託の駅員が常時詰めており自動改札機もあることにびっくりしました。
橋本から約20キロ、24個のトンネルをくぐり抜け、標高553メートルに位置する終点「極楽橋」に到着です。高野山へはここでケーブルに乗り換え、標高867メートルにある「高野山」駅に到着します。
弘法大師が開いた荘厳な高野山真言宗総本山金剛峯寺や壇上伽藍。その二つを結ぶ蛇腹道は、これからは絶好の紅葉の名所となります。
高野山へは、「なんば」~「極楽橋」を1時間半で結ぶ『特急こうや』と、「橋本」~「極楽橋」を結ぶ展望デッキ付きの『観光列車・天空』がおすすめ。ちなみに「橋本」~「極楽橋」間は通常の21メートル車両が走行できず、特急を含めすべての車両が17メートルサイズで「ズームカー」と呼ばれています。ぜひ日本有数の山岳路線で、秋の景色を堪能してみてください。(羽川英樹)
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