大阪・関西万博 夢洲ならでは 海水を循環、水上ショー連日開催! テーマは「いのちに欠かせない“水と空気”」サントリーHD・ダイキン工業が協賛 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

大阪・関西万博 夢洲ならでは 海水を循環、水上ショー連日開催! テーマは「いのちに欠かせない“水と空気”」サントリーHD・ダイキン工業が協賛

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 2025年大阪・関西万博の会場内で、近未来の生活を体験できる先進技術の実証事業 「未来社会ショーケース」の第2弾の協賛企業に、サントリーホールディングス(HD)とダイキン工業(いずれも本社・大阪市北区)が新たに加わった。運営する日本国際博覧会協会が19日、大阪市内で会見して発表した。

上空から見た万博会場イメージ(大阪市此花区・夢洲)リングの内側に「ウォータープラザ」<※画像提供・2025年日本国際博覧会協会>
「ウォータープラザ 水上ショー(仮称)」サントリー・ダイキンなどが共同会見<2022年10月19日午前・大阪市北区>

 この事業は、「いのち輝く未来社会」をテーマとした大阪・関西万博会場を、”未来社会のショーケース”に見立てたもの。 2025年以降の未来を支える先進的な技術や社会サービスなどを整備し、運営・展示・催事などに活用して来場者に体感してもらう取り組み。 空飛ぶクルマや超高速通信などもこれに当たり、パビリオンとも異なる。

大阪・関西万博「ウォータープラザ水上ショー」イメージ<※画像提供・2025年日本国際博覧会協会>

 万博会場・夢洲(ゆめしま 大阪市此花区)の中心部には、木造の大屋根(リング)が建設される。大屋根は水辺に一部せり出し、三日月のような形状になっている。
 サントリーとダイキンは、“水”と“空気”をテーマに、この内側にある約3万平方メートル(3ヘクタール)ある水面「ウォータープラザ」で、会期中の184日間(2025年4月13日~10月13日)、日没後を想定して毎日、水上ショーを共同開催する。
 博覧会協会が会場内でのパビリオンや実証実験以外に、イベントやアトラクションについて公表するのは初めて。

夕暮れ時の「ウォータープラザ」イメージ 海と空に開かれた、大阪・関西万博を象徴する場所<※画像提供・2025年日本国際博覧会協会>
大阪・関西万博「ウォータープラザ水上ショー」観客イメージ<※画像提供・ダイキン工業>

 ショーの内容、構成、観覧可能席数など具体的なものは、これから詰めるという。ウォータープラザは万博会場の核となり、多くの来場客が往来する。観客は陸上とリングの屋上から見られるようにする。6か月と長い会期中でリピーターにも楽しめるよう、バリエーションのあるショーにするなど検討する。
 会場の人工島・夢洲ならではの試みとして、演出に使う水は近海からくみ上げ、ウォータープラザの水域に張りめぐらせて、再び海に戻すという循環サイクルによって環境への付加を軽減する。水質など環境面の調査でも問題なく事業が進められるという。水上ショー会場では温度や湿度、気流などをコントロールできるダイキン工業の空調技術を活用する。

■サントリー「水と生きる」 ダイキン工業「空気で答えを出す」 ともに大阪発祥、恩返しを……

サントリー・ダイキンともに”大阪発・チャレンジャー”としての気質が共通する<2022年10月19日午前・大阪市北区>

 いずれも大阪が発祥。飲料メーカー・サントリーは『水と生きる』、空調メーカー・ダイキンは『空気で答えを出す会社』というコーポレート・スローガンを挙げている。大阪・関西万博でのコラボレーションは、「いのち輝く未来」という万博のテーマに沿って、”水と空気”の可能性を追求、「未来に向けて、今を生きる私たちが何をすべきか」をともに考えるイベントにしたいと意気込む。
 水上ショーの企画は、サントリー側がダイキンに働きかけて実現した。トップ同士が旧知の仲であり、サントリー創業者・鳥井信治郎氏の「やってみなはれ精神」という挑戦者としての気質が、ダイキンの経営姿勢とも合致すると考えた。


 【2025年大阪・関西万博 公式ウェブサイト】

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