豊かな漁場として知られる明石海峡を目の前に、新鮮な海の幸を知り尽くした“寿司の名店”が数多く軒を連ねる明石市。市内の寿司店13店舗が加盟する明石鮨商同業組合は、職人たちが寿司文化を広める様々な活動を行っている。
組合長を務めるのは、山陽電車・江井ヶ島駅から徒歩3分の場所で『寿司・活魚料理 市松寿司』を営む山中勉さん。寿司店の繁栄・継承を目的とした事業を行う鮨商同業組合は全国各都道府県にあり、兵庫県内には明石を始め複数の支部があるという。
山中さんは「県の組合が中心となり年5回程度イベントを開催するほか、ホームページでの情報発信や寿司券の販売も行っています。イベントでは主婦の皆さんや子どもたちに寿司作りを体験してもらうなど、寿司店の寿司に親しみを持ってもらうことを目指しています」と話す。
11月6日(日)にはパピオスあかし2階・あかし市民広場で開催される「ひょうご美食のフェア&KOBE豚饅サミット®プレイベント 2022in明石」に参加し、名店の職人たちが腕を振るった寿司の盛り合わせを一人前500円で販売する予定だ。
明石の寿司の魅力を「ネタに外れがない」と語る山中さん。それは、新鮮で美味しい食材を揃える職人の目利きによるところも大きい。山中さんは大阪・神戸の寿司店や料亭で修業を積み、昭和44年に『市松寿司』を開業。今年で54年目を迎えた。こだわりはたった一つ、仕入れ先を変えないこと。「例えば、まぐろはここ、焼きアナゴはここ、と信頼する店とは長いお付き合い。ずっと一緒にやっているから、仕入れ先の皆さんの方が自然とこだわってくれるようになって、こちらが欲しいと思っている物をきちんと用意してくれているんです」。
メニューには明石の魚介類はもちろんのこと、選び抜かれた全国各地の旬の味がずらりと並び、寿司と共に味わう鍋や土瓶蒸しも人気だ。大きな生け簀と檜一本のカウンターを構えた店内は、長年通い続ける地元民に加えて遠方から訪れる客でも賑わう。
業界の発展に尽力した功績を称えられ、山中さんは一昨年に旭日単光章を受賞。それも「お客さんの笑顔が一番の喜び。皆さんのおかげで頂いた」と笑う。「明石の寿司屋は地元客を大切に、真面目に仕事をしている店ばかり。明石の寿司職人が作り出す美味しい寿司をぜひ食べに来てください」。(嵐みずえ)
※ラジオ関西『谷五郎の笑って暮らそう』2022年9月20日放送回、「嵐みずえの素敵な明石!!ここ」より
◆市松寿司
住所:兵庫県明石市大久保町江井ヶ島763-1
アクセス:山陽電車「江井ヶ島駅」より南へ徒歩3分
電話:078-946-1012
◆明石鮨商同業組合 加盟店
<明石東部 明石駅周辺>
明石菊水桜町本店/菊水鮓/鮨 匠/すし道場/政旨鮨/中央食彩/鮨丹甫/居酒屋神鷹/神和
<明石西部 西明石・大久保・江井島>
菊水鮓西店/寿し米喜/鮓廣嶋/市松寿司
◆ひょうご美食のフェア&KOBE豚饅サミット®プレイベント 2022in明石
2年に1度、兵庫県の食を楽しむイベントを、今年は「KOBE豚饅サミット®プレイベント」と合同で開催。ステージでは獅子舞やカンフーの演舞、KOBE豚饅娘によるPRタイムも。
日時 2022年11月6日(日)10:00~15:30
※1部10:00~、2部13:00~ 1部・2部入替制
会場 あかし市民広場(パピオスあかし2階)
※兵庫県明石市大明石町1丁目6-1