“かわいい動物写真を撮るコツ”を飼育員が直伝!「スマホのカメラレンズを下にしてみて」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“かわいい動物写真を撮るコツ”を飼育員が直伝!「スマホのカメラレンズを下にしてみて」

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――最近はスマートフォンで撮影する方も多いと思うのですが、うまく撮るコツはありますか?

【後藤さん】私も園のSNS用によくスマートフォンで動物の写真を撮るのですが、ぜひ試していただきたいテクニックがあります。

 みなさん普段スマホ本体の上側にレンズがある状態で撮影されることが多いと思うのですが、本体の上下をひっくり返し、レンズが本体の下側になるようにして撮影してみてください。

 動物と同じ高さで本体を構えて撮影しても一味違った表情で撮影することができますよ!

レンズが上の状態で撮影(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)
レンズが下の状態で撮影(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

 私の場合、キリっとしたシャープな表情が撮りたいときはレンズを上側に、ふんわりやわらかい表情が撮りたい時はレンズを下側に、と使い分けています。

レンズが上の状態で撮ったワラビー(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)
レンズが下の状態で撮ったワラビー(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

◆「4歳の娘に図鑑を見ながら『尻尾がついていない大きな動物はいるの?』と聞かれました。うまく答えられないので教えて下さい」(ラジオネーム:さくらさん)

【後藤さん】おもしろいところに着目されましたね! そもそも、動物にとっての尻尾はなんのためにあるのか考えてみましょう。

 もともと私たちの祖先が水中で生活していた頃、推進力を生むために発達させたのが尻尾の起源なのですが、陸上に進出してからはさらに用途が多様化していきました。

「体を支える」「走行中や高所での活動時ににバランスをとる」「天敵や虫をはらう」「求愛や感情を伝えるため」……と尻尾の用途はさまざまです。

リスザルは木の上で尻尾で振り子のように使ってバランスをとります(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)
プレーリードッグは尻尾を振って感情を表現することも(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

 しかし、生活スタイルによっては尻尾を必要とせず、退化していった動物もいます。私たちヒトを含む類人猿(チンパンジーやオランウータンなど)がそうです。

“退化”という言葉は“進化”と相対的な意味合いで使われることが多いため、少しネガティブなイメージがありますが、生物学においてはまったく違います。「消失していく方向に進化した」という意味で考えられており、“退化”は“進化のパターン”なのです。

 余談ですが、イングランドの丘には尻尾がない動物としてコアラやモルモットがいます。彼らの行動を観察しながら尻尾を必要としなくなった背景を考察してみるのもおもしろいですよ!

※ラジオ関西『Clip月曜日』2022年10月17日放送回より

コアラ だいち(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

◆「淡路ファームパーク イングランドの丘」
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