予算に限りがあったとしても、腕時計を購入する際にはブランド、モデル、カラーなど、無限にも思えるような数の選択肢があります。どんな腕時計が欲しいのか、迷うことは楽しいことでもありますが、ユーザーを悩ませる選択肢は本体だけに限りません。同じ本体だとしても、さらに選ばないといけないことがあるのが「ベルト」です。金属やレザー、ラバーなど、それぞれ好みが分かれるベルトですが、どのように選べばいいのでしょうか。登録者数が6万4千人を超える「腕時計YouTuber」であるRYさんが、『やさしい腕時計』(ラジオ関西Podcast)で解説しました。
まず、日本で人気なのが「金属ベルト」です。ビジネス用の腕時計で選ばれることも多く、日本の高温多湿な気候の中でもストレスなく着用することができます。また、各社のこだわりは本体だけでなく金属ベルトにも凝縮されており、磨き込みの違いや造形の違いなど、ブランドで違いが出るところも面白いポイントです。ただし、最も高価で重量があります。
高級感があり、上品なイメージの「レザーベルト」は、つけ心地が良く、使い続けることによって経年変化を起こし、風合いが増すなど、他のベルトにはない魅力があります。ただし、汗や突然な雨などによる湿気で劣化しないよう、夏は着用を控えるなど季節を選ぶほか、高価でありながら消耗品なため、何十年と長く使用し続けることが難しいなどのデメリットがあります。
「ラバーベルト」は、かつて「安っぽい」というイメージがあったかもしれません。しかし、最近では高級なモデルにも使われていて、そのイメージも現在では無くなってきているそうです。有名どころは「HUBLOT(ウブロ)」でしょうか。豪華で重厚な本体+ラバーという異端な組み合わせは、革新的ですぐに話題となりました。ラバーベルトはスポーティーでソフトな使い心地と、水洗いできる手軽さが魅力です。ただし、スポーティーすぎるあまり、フォーマルシーンにはそぐわないかもしれません。
それから、「NATO(ナトー)ベルト」です。起源は軍人が使用していたキャンバス製のベルトで、主にミリタリー系のモデルに使われていました。布地ゆえに、プリントやカラーなどデザイン性が高く、安いものだと2〜3千円と安価なため、複数本揃えやすいのも魅力です。加えて、ベルト交換の際に煩わしい、「バネ棒を外す」という作業が不要なため、日替わりで手軽にストラップを替える、なんてこともできてしまいます。一方で、時にチープに見られてしまうことも……。