◆鉄アナ・羽川英樹「行ってきました!」vol.93
自転車での琵琶湖1周は「ビワイチ」、淡路島1周は「アワイチ」などと呼びますが、先日は「ゴコイチ」を楽しんできました。これは福井県の美浜町と若狭町にまたがる三方五湖を一周するサイクリングのことで、8年ぶりに走行してきました。
私がよく走るしまなみ海道や浜名湖は走行距離が全長70キロメートルほどあるのですが、ここはその半分の35キロメートル。初心者でもチャレンジできるアップダウンの少ないコースなんです。
JR小浜線の美浜駅で車に積んできたクロスバイクをおろしてスタート。気温18℃、好天微風の絶好のサイクリング日和で、すぐに最初の「久々子(くぐし)湖」にさしかかります。ここは海水と淡水が入り混じる汽水湖ですが、水面が穏やかなことから県立漕艇場もあり、北陸のボートの聖地ともいわれています。
小さな運河を渡ると次は「日向(ひるが)湖」。ここは五湖の中で一番狭く、塩分濃度の最も高い海水湖です。湖岸には細く長く集落が続き、日本の漁村の原風景を感じ取ることができます。また釣り船や釣り場・民宿も数多くあり、多くの太公望が訪れる場所でもあります。
日向湖を過ぎると滝見川沿いの細い山道に入ります。ここが今コースで唯一の急坂ゾーン。この山道を抜けると周囲9.8キロメートルある五湖最大の「水月湖」に入ります。周りが山に囲まれており、流れ込む河川もないため穏やかな水面が印象的な汽水湖です。また7万年前の堆積物が発見されたという奇跡の湖で、遊覧船も運航されています。
ここは途中休憩にはぴったりのエリアでドライブインも3軒ほどあり、露天やサウナも備えた「みかた温泉きららの湯」もおすすめです。