“パーカー”と“フーディ”の違い説明できる? 服飾学校教師「まったく別モノ」→日本・海外で認識異なる | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“パーカー”と“フーディ”の違い説明できる? 服飾学校教師「まったく別モノ」→日本・海外で認識異なる

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 日本におけるパーカーの認識が海外と違うものになってしまったのは、なぜなのでしょう?

「諸説ありますが、日本にパーカーという言葉がやってきた時に“フード付き”という意味だけが残ったためだと思われます。ですので、フード付きスウェットもパーカーと呼ぶようになったのではないかと推測します」(吉田先生)

 また、同じアイテムやスタイルなのに、時代ごとで別の呼び方になる不思議についても質問しました。

「ファションは常に新しいものだけが評価されているわけではありません。過去のトレンドがリバイバルし、既出のアイテムやシルエットが再注目されることもたびたびあります。しかしAラインと呼ばれていたものが、“トライアングルライン”や“テントライン”と呼び直されるなど、使い古された呼称ではなく、めぐりりつつも新しさを追求する世界において、その時代に即した『新鮮さ・斬新さ』を感じる表現に変換する傾向がファッション界には見られます」(吉田先生)

こちらがかつて「Aラインシルエット」と呼ばれていた形。今は「トライアングルライン」や「テントライン」といいます

 ☆☆☆☆

 日本に限っての話をすると、フード付きスウェットを「パーカー」呼びしても通用するし、認識の相違はおこりにくいはず。しかし、海外の店舗や通販サイトで買い物するときは要注意です。「パーカー」と指定したら別のアイテムを案内されるかも……!?

(取材・文=宮田智也 / 放送作家)

海外で日本人の思う「パーカー」は通じない恐れも……
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