兵庫県宍粟市には、森林林業に関する幅広い知識や技術について専門的に学べる学校、その名も「兵庫県立森林大学校」がある。その学校の特徴や授業内容について、同校の金子哲朗校長に聞いた。
「実習や座学を通して、どんな人でもみんなが森林のプロになれるのがこの学校のいいところですね」(兵庫県立森林大学校・金子哲朗校長)
同校は、次世代の林業を担う人材育成をおこなう学校で、1学年約20名の生徒が在籍している。少人数で、木材の性質や野生動物の管理、森林セラピー、森林経営などについて、知識を深めている。
また、座学だけでなく、チェーンソーや大型林業機械の操作を学ぶ時間も多く取られている。「気持ちの良い自然豊かな環境で、豊富な実習を通して、森林林業の率先力となる知識や技術を短期間で身につけられる」のが魅力の一つなのだとか。
同校での印象的な授業について、在校生に聞いた。
「チェーンソーを使って木を切る実習授業です。初めてチェーンソーを持ったのですが、自分の手で大きな木を切ったときには、大きな達成感がありました」(2年生・佐野さん)
「樹木学です。さまざまな木の名前や種類を学んで覚える授業なのですが、現地に行って(樹木学で覚えた)木の名前が言えたときは達成感を覚えました」(1年生・野島さん)