4.声で命を救う
傷病者が重篤、意識不明の場合は救急車が現場に到着するまでの間の応急手当がとても重要。この場合、通報者に心臓マッサージなどの協力を求めるケースも。ただ意識や呼吸がないという判断は、緊迫した状況では困難。通信司令員たちは、倒れている人の状態を正しく判断するために、通報者への質問の仕方から工夫しているほか、最近では通報者のスマートフォンに応急手当の動画を送る取り組みも始めている。
5.最高のバトンを渡す
通信司令員の現場は管制室。自らが直接、事故などの現場に向かうことはない。それだけに、市民からのSOSに対して、救命のバトンを最高の形で救急隊に渡すことを目指している。
神戸市消防局警防部指令課の小西美緒さんは「今回の動画を通じて正しい119番通報を考え、今後起こり得るかも知れないあなたの大切な方の命を守るという場面への備えとしてほしい」と話している。
動画は、神戸市のYouTubeチャンネル「kobecitychannel」で公開されている。