秋の深まりとともに、紅葉の便りが各地から届いている。岡山県北部に位置する鏡野町と言えば奥津温泉が有名だが、温泉街にほど近い「奥津渓」は県を代表する紅葉の名所としても知られている。ちょうど今が見ごろだ。
今や話題の場所も、数年前までは意外にも“穴場的存在”だったそうだ。
色づいた木々と川の流れが風情あふれる景観となり、渓谷沿いは多くの観光客でにぎわいを見せている。川沿いの細道を歩くのがおすすめだが、並行して舗装道路もあるので、子どもや年配も安心。道中の「もみじトンネル」なる紅葉ポイントは息を飲む美しさだ。
ほかにも、川の流れと石や砂が長い年月をかけて作り出した「甌穴(おうけつ)」や、この時期になると姿を見せる「天狗岩」などは自然の芸術ともいえるロケーション。
そんな奥津渓では、今週末11月13日(日)まで「奥津もみじ祭り」を開催中。期間中は、夕方5時~夜9時までライトアップも実施されており、幻想的な世界を楽しめる。
紅葉を楽しんだあとの買い物や食事には、『道の駅 奥津温泉』を利用する人が多いそう。施設内には所狭しと特産品や地元野菜などが並んでいる。お土産で人気なのが、奥津地域で栽培されている「姫とうがらし」。独特の辛さがやみつきになるそうだ。こちらを使ったドレッシングや醤油も販売されている。
併設の『おばちゃんの味 温泉亭』では、旬野菜などおいしい食材をふんだんにもりこんだバイキングが目玉。また「ひらめの塩焼き」(この地域であまごのことをひらめと呼んでいる)も好評で、豪快に丸ごとかぶりつくお客もいるという。