神戸税関・発足150年「オープンカスタムス」風格漂うレトロ建築、11月26日一般公開 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸税関・発足150年「オープンカスタムス」風格漂うレトロ建築、11月26日一般公開

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 神戸税関(神戸市中央区新港町)は2022年11月、発足150年を迎えた。

神戸税関(神戸市中央区新港町)現庁舎は3代目
税関は全国に9か所 日本の水際を守り続けて150年 ※画像提供・財務省

 神戸税関の前身は、慶応3年12月7日(1868年1月1日)の兵庫開港と同時に徳川幕府によって開設された「兵庫運上所」。その後、1872(明治5)年11月28日に日本全国の「運上所」が「税関」に呼称統一されることになり、港町・神戸を見守る神戸税関もこの時に税関として正式に発足(誕生)することになる。
 「神戸税関」と改称されるのは翌1873(明治6)年1月4日。

神戸税関・初代庁舎(1873・明治6年~1922・大正11年)石造りで海に面していた ※画像提供・神戸税関
神戸税関・2代目庁舎(1927・昭和2年~1996・平成8年)第2次大戦中~終戦翌年までは閉鎖されていた

 神戸税関は全国的にも珍しく「開かれた税関」として、本館(=旧館)の中庭や庁舎内の一部を公開していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年以降、一般公開は中止されていた(2021年は予約制で貴賓室などを公開)。

神戸税関・屋上からの眺望
神戸税関・中庭

 2022年は3年ぶりに「オープンカスタムス」として11月26日(土)に本格的なイベントとして開催。神戸の高校生(兵庫県立伊川谷北・須磨東高校書道部)による書道パフォーマンスや麻薬探知犬のデモンストレーション、ホールでの音楽隊コンサート、館内のスタンプラリーが予定されている。

兵庫県立伊川谷北高校・書道部
兵庫県立伊川谷北高校・書道部
麻薬探知犬デモンストレーション(過去の様子)※画像提供・神戸税関

 神戸の玄関口、三宮駅からも目を引くレトロな時計台が目印の庁舎(本館=旧館)は1927(昭和2)年に完成、「帝国の大玄関番たる税関として決して恥ずかしからぬ近代式大庁舎」としての風格が漂い、映画やテレビドラマのロケ地としても使用された。


【神戸税関 オープンカスタムス2022・特設ページ】


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