当時は旅籠32軒が並ぶ大きな宿場町でしたが、いまは『田楽茶屋』がわずかにその面影を残しています。安藤広重の浮世絵にある茶屋を再現したお店では、地元の自然薯と野菜のかきあげがついた『自然薯とろろめし』が大人気です。
「甲西」は1981年、びわこ国体開催時にできた草津線で一番新しい駅。天然記念物に指定される『うつくし松』は、アカマツの変種で地表近くから枝が帚状(ほうきじょう)に分かれています。近江の地酒『御代栄』で名を馳せる創業200年越えの北島酒造や、ジャンボなえび天とエビフライがのったカレーうどんが人気のお店『みくりやうどん』もおすすめです。
杣川(そまがわ)橋梁を渡ると甲賀市に入って、草津線の中間拠点「貴生川」(きぶかわ)。ここで近江鉄道と信楽高原鉄道に接続し、半数の列車はこの駅どまりとなります。
ちなみに近江鉄道本線は「貴生川」から「八日市」を経て「米原」までを結びます。近江鉄道は地元では『ガチャコン』と呼ばれ、今年、開業124年目を迎えます。
また、信楽高原鉄道は焼き物の街・信楽までの14.7㎞を結ぶ第3セクターで、両鉄道とも基本は60分おきの運行です。
甲賀市には、『甲賀の里 忍術村』があり、からくり屋敷を始め、ここではいろんな忍者体験も楽しめます。また小学校の木造校舎を改装した『マンマミーア』では、のどかな田園風景を眺めながら、カフェで自慢のスィーツをどうぞ。