国内外の多彩なチョコレートパッケージ約1万4000点を収蔵する「フェリシモ チョコレート ミュージアム」(神戸市中央区)が新たな企画展として「チョコレートパッケージのとある休日の午後。ーLife of CPー」などを開催している。2023年4月9日(日)まで。
同ミュージアムは、カタログやウェブサイトで商品販売を行う「フェリシモ」が手掛け、2021年秋にオープンした。フェリシモは25年以上「チョコレートで、ともにしあわせになる」という価値観の下、専任のバイヤーが世界各地のチョコレート約500ブランド、2500種以上をセレクトし、販売してきた。近年は、チョコレートの価格の一部を基金とし、カカオ農家の児童労働をなくす活動の支援に充ててきた。
一方で、ミュージアム運営は、開発が進む神戸港周辺の賑わい創出も目的としているという。
「チョコレートパッケージのとある休日。ーLife of CPー」の展示室には、3人のチョコ好きアーティストによる、パッケージを再利用した作品が並ぶ。岡本高幸「チョコレートスターシップ」は、高さ約180センチ。離陸する前のロケットを模しており、材料としたパッケージの中身は、ほとんど岡本本人が食べたという。
展示室の隅に積み上げられた大小さまざまな箱。その表面からかわいらしい芽が出ている「チョコレート農園」は、河地貢士の作品で、ほのぼのとした味わいだ。
松井コーへーはパッケージを擬人化。空になった“パッケージさん”たちが再びチョコレートを包装する日に備え、「ふだんは行けない(チョコが中にある時は溶けるため)サウナに行き、美を追究する」というコンセプトを作品「パッケージサウナ」で表現した。
同世代の人と一緒に見たら盛り上がりそうなのは、「オールディーズ~1984年までのヴィンテージ」だ。日本有数のチョコレートパッケージコレクター、井上浩之さんの貴重なコレクション約5000点のうちの約220点で、1960年~1984年の国産パッケージを中心に紹介。「子どもの頃よく食べたけど、今はない懐かしのチョコ(のパッケージ)」と再会できる。
◆「企画展『チョコレートパッケージのとある休日の午後。Life of CP』、『カカオ染の森さんぽフェリシモ チョコレート ミュージアムと植物染造形作家いまふく ふみよ共同実験工房』、常設展『オールディーズ~1984年までのヴィンテージチョコレートパッケージコレクター井上コレクションより』」
会場:フェリシモ チョコレート ミュージアム(〒650-0041 神戸市中央区新港町7-1 Stage Felissimo2階)
会期:2022年10月22日(土)~2023年4月9日(日)
開館時間11:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:年末年始、春と秋の展示替え期間
観覧料:一般1000円、中高大生800円、小学生300円
問い合わせ:フェリシモチョコレートミュージアム 078-325-5767(月~日 11:00~18:00)
ウェブサイト https://www.felissimo.co.jp/chocolatemuseum/