「挑戦から幸せへ」 農業を中心に喜びも悲しみも分かち合う 生活文化を守るための兵庫・養父市の政策とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「挑戦から幸せへ」  農業を中心に喜びも悲しみも分かち合う 生活文化を守るための兵庫・養父市の政策とは

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 現在の養父市の人口は22129人。市発足時から3分の2となった今、若い世代にとって暮らしやすいまちを目指し、0歳児からの保育所無料化・こども医療費無料化・給食費の助成や、市内の企業と学生のマッチングインターンシップ合宿を実施するなど、積極的に施策を打ち出している。

 2021年には、人と文化と郷土をつなぎ、未来を作る学びと交流の拠点として、ホールや図書館、芝生公園を備えた施設「やぶ市民交流広場(YBファブ)」を開設。すでに学生らのたまり場となっているようで、多様で複雑な現代において人と人がつながる「地方創生の拠点」として期待されている。

 この秋には、養父市八鹿町にある国指定重要文化財の「名草(なぐさ)神社」で、積雪で破損した本殿と拝殿の保存修理工事完成を記念した「NAGUSAI山の上の芸術祭」が開催され、平田さんが学長を務める芸術文化観光専門職大学の学生によるオリジナル劇の上演も行われた。まちの特性を生かしながら、芸術文化をベースとした人と人とのつながりの場が拡張しつつある。

養父神社

 高齢者が多い養父市において、高騰する医療費を文化的、社会的処方を用いることで軽減したいという思いもある。「(大学ができたことにより)毎年80人の若者が但馬に来てくれる。中途半端な数ではありません。但馬に大きな影響を及ぼすと思います」と、期待を寄せた広瀬市長。

 これに対し、平田さんは「孤立が引き起こす生活習慣病などの社会課題に、人と人とのつながりが有効だということは科学的にも証明されています。(芸術文化観光専門職)大学では、こうした実効性を持った施策を(市と)連携して研究中です」と、仕組みづくりの重要性を語った。

養父市長の広瀬栄さん(写真中央)、番組パーソナリティの平田オリザ(同右)、田名部真理(同左)

※ラジオ関西『平田オリザの舞台は但馬』2022年11月17日、24日放送回より

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『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理
メール:oriza@jocr.jp

『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

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