創業100周年を迎えた江崎グリコ(本社・大阪市西淀川区)。1919(大正8)年に創業者・江崎利一氏がカキ(牡蠣)の煮汁に含まれるグリコーゲン(ブドウ糖の重合体)をキャラメルに入れた栄養菓子「グリコ」を創製し、1922年2月11日に発売したのがはじまり。「グリコ」は百貨店でデビューした。
「グリコ」は”ひとつぶ(1粒)300メートル”のキャッチコピーと、利一氏の「子供の二大楽しみは、食べることと遊ぶことを同時に満たす」との考えから、おもちゃ(おまけ)をセットにして販売し、大ヒットする。
その後、大人にも楽しめる味を追求し、1955(昭和30)年にアーモンドのクラッシュを練りこんだ「アーモンドグリコ」も登場する(アーモンドはカリフォルニア産を使用)。”1粒で2度おいしい”というキャッチフレーズはこの時に生まれた。
江崎グリコによると、キャラメルとおもちゃ(おまけ)がひとつになった「グリコ」のおもちゃの数は、約3万種類・55億個にのぼる。これらのおもちゃの一部と、グリコ発売100周年記念特別商品「クリエイターズグリコ」のおもちゃが並ぶ「Glicoグループ100周年展~クリエイターズグリコを特別展示~」が髙島屋大阪店(大阪・難波)と阪急うめだ本店(大阪・梅田)で同時開催している。11月29日(火)まで。
両店舗で「グリコ」が発売された大正時代~現在のおもちゃ90点と、発売100周年を記念して販売する「クリエイターズグリコ」のおもちゃ10点をそれぞれで展示する。
■「クリエイターズグリコ」
「クリエイターズグリコ」は「グリコ」発売100周年を記念した特別商品。11月22日(火)から数量限定で全国販売している。参加しているクリエイターは、建築家・隈健吾氏、「ドラゴンクエスト」を生んだゲームデザイナー・堀井雄二氏など日本を代表するクリエイター10人。それぞれに「心の中にあるグリコ」をデザインしてもらい、それを世界的なフィギュアメーカー・株式会社海洋堂(本社・大阪府門真市)が造形、製作した。