冬のプレーリードッグは“まんまるフォルム” 飼育員「換毛期の動物は姿の見比べをするとおもしろい」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

冬のプレーリードッグは“まんまるフォルム” 飼育員「換毛期の動物は姿の見比べをするとおもしろい」

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◆動物たちのエサの中で、入手が困難なエサはどんなものがありますか?(ラジオネーム:ファルコンさん)

【後藤さん】動物園で動物を飼育する際、野生下で食べているものがそのまま供給できればいちばんいいのですが……。大抵は嗜好性や栄養価が近いものを探し、代用として与えています。たとえば、野生下ではアリやシロアリを主食にしているアリクイの仲間の場合、毎日たくさんのアリを用意することは現実的ではありません。動物園ではミンチ肉やヨーグルトなど、いろんなものをミキサーでペーストにしてエサにしています。

 このように主食に「特異性」がある動物でも代用食が確立されている場合も多々あるのですが、どうしても譲れない「こだわり」を持つ動物がいます。

 当園でも飼育しているコアラです。皆さんご存知のとおり、コアラの主食はユーカリの葉っぱです。野生下では多少アカシアなどの葉もかじったりするそうですが、やはり飼育下ではユーカリ以外で彼らを生かすことはできません。

ユーカリじゃないと内臓に負担がかかるそう(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

 そのため、当園ではユーカリの葉を毎日安定供給するためにオーストラリアから種を輸入し、苗から育てた木を園内や委託農家で何万本も育てています。ユーカリの供給にはかなり費用と手間がかかりますが、それに勝る素晴らしい魅力がコアラにはいくつもあります。

施設内でいちばん経費のかかるユーカリの葉(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

※ラジオ関西『Clip月曜日』2022年11月21日放送回より

◆「淡路ファームパーク イングランドの丘」
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