沢田研二「TOKIO」から吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」まで…大都会へのあこがれと挫折を歌った東京ソングたち | ラジトピ ラジオ関西トピックス

沢田研二「TOKIO」から吉幾三「俺ら東京さ行ぐだ」まで…大都会へのあこがれと挫折を歌った東京ソングたち

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 さて、ここまでは東京へのあこがれを歌った曲でしたが、次は東京での挫折を歌った曲です。長渕剛さんで「とんぼ」(1988)。

【橋本】 この曲はもちろん知ってましたが、挫折の歌だとは思わずに聴いてましたね……。逆にみんなで肩組んで歌うようなイメージで……。

【中将】 そればどっちかと言うと「乾杯」(1980)ですね(笑)。こちらは「死にたいくらいに憧れた花の都“大東京”」だから、合唱は辛い(笑)。上京した若者が夢破れながら孤独な生活に憤るという内容です。

 僕にとっては野球の清原和博さんの入場ソングのイメージですね。清原さんも東京で挫折を味わっておられますが……。なんだか汗ばんだ曲ですよね。

【橋本】 「とんぼ」は挫折系東京ソングの中でも特に濃厚な曲ですよね! 人の心の弱さとか、いろんなものを感じます。若い頃に上京して夢破れた人たちはみんなこんな思いを抱えているんでしょうか……。

【中将】 特に昔はスマホもインターネットもないし、東京に出た若者たちが感じる孤独は今よりも深いものがあったと思います。地方に残った人も情報が少なくて、東京に対して屈折した思いがあっただろうし。

 最後は、そんな屈折した東京ソングで締め括りたいと思います。青森県北津軽郡金木町(現・五所川原市)出身の吉幾三さんで「俺ら東京さ行ぐだ」(1984)。

【橋本】 「テレビも無ェ ラジオも無ェ 自動車もそれほど走って無ェ」……これじゃ青森がくそ田舎みたいじゃないですか(笑)!

【中将】 町からは実際に「そこまで田舎じゃない」と抗議が来たそうです(笑)。

 銭ためて「東京でベコ飼うだ」「銀座に山買うだ」って田舎もん発言してしまうあたりも問題視されてしまったかもですが……。でも吉さんより一世代前、二世代前ならこんな隔世感のある山村も実在したんでしょうね。

【橋本】 あながち間違いばかりでもないと……。

【中将】 もはや歴史的な話になっちゃいますが、それだけ東京ってのは大都会だったってことですね(笑)。

 でも吉さんがすごいのはこんなテーマの曲を、当時最新の音楽だったラップを取り入れて作ってしまったってとこですね。すごい才能です。

【橋本】 私もこんな曲作ってみたいです(笑)。

ラジオ関西「中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス」収録風景

(※ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』2022年11月22日放送回より)


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