NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』第11話の影響でツイッターでトレンドワード入りするなど、再注目されている「生駒山上遊園地」。劇中にて、ヒロインの父が「次の日曜日に生駒の遊園地へ飛行機のアトラクションに乗りに行こう」と舞を誘ったのをきっかけに、「あの遊園地は昭和らしさが魅力!」「何十年も変わらないゲームセンターが懐かしい」と、生駒山山上遊園地の思い出を話す人が多く現れました。
作中に登場した“飛行機型のアトラクション”こと「飛行塔」はなんと、日本最古の遊具。懐かしさを大切にする理由や想い、生駒山上遊園地の魅力について、担当者に話を聞きました。
――「生駒山上遊園地」のレトロな魅力がSNSなどで話題に。古い遊具やラインナップが変わらないゲームセンターなど、“昭和らしさ”を大切にする理由や想いとは?
【担当者】 小さなころ、遊びに行ったときにあった遊具が「大人になってもある!」とお客様に喜んでもらうため、昔からある乗り物や古いゲームもずっと遊べるように整備を続けています。
ゲームセンターは園内に4か所ありますが、そのうち2か所は最新ゲームが遊べる場所、残りの2か所では懐かしいゲームも楽しめるようになっています。最も古いものだと、なんと40年前のゲームで遊ぶことができます!
一般的に、古いゲーム機が故障すると、パーツなどがすでに廃盤になっていることから取り寄せ不可なことが多く、廃棄するのが普通。しかし、生駒山上遊園地の場合は、市販の部品を組み合わせて修理をしたりと工夫や苦労を重ね、なんとか長く遊べるように努力しています。
実は、今ある乗り物のなかで昭和生まれなのは「サイクルモノレール」と「飛行塔」だけ。意外と平成生まれの乗り物が多いのですが、雰囲気にレトロさを感じる人が多いのでしょうか?
――お客様の増加など反響はありますか?
【担当者】 やはり、ドラマで取り上げられた「飛行塔」は待ち時間が長くなりましたね。普段は並んだとしてもお昼ごろまで、ということが多いのですが……。最近は、土日だと営業開始から終了までずっと1時間待ち、ということが多くなりましたね。「(ヒロインの)舞ちゃんが乗った飛行機はどれ?」と、尋ねられることもかなり多いです。