一方、但馬地域に限らず多くの生産者が悩む問題が“生産コストの上昇”。年間約30品目の野菜を生産する『まるいち』(豊岡市)の代表・安達陽一さんは、より効率的に農作物を作るにはどうすれば良いかを考えるようになったそう。「肥料や農薬、梱包用のプラスチック類も価格が高騰している。昨年に比べて倍近く値上がりしているものもある」といい、生産コストが上昇したぶん、資材の購入先の変更を検討したり、天候を見ながら肥料や農薬を慎重に使ったりと、日々試行錯誤していると話します。
そのような苦境に直面しつつ「自信を持っておすすめできる、安心・安全な野菜を作っている。おいしかったという声が原動力になっている」と、安達さんは生産にかける思いを語ってくれました。枚田さんは「生産者は苦労しながら一生懸命頑張っている。地元の野菜を食べることに力を貸してほしい」と訴えます。
兵庫県内では、県が、県内の直売所や道の駅を対象にした生産者応援キャンペーンを展開するなど、行政による取り組みも実施されています。私たち一人ひとりが地域の農林水産物を買って日常に取り入れることも、地元生産者の応援につながると言えます。
※シリーズ第2回「丹波(たんば)」につづく
(取材・文=岡本莉奈)
◆【おいしい御食国ひょうご買って応援キャンペーン!】
参加方法:キャンペーン参加店において税込み2,500円購入につき金券500円を配布
(1回につき金券お渡し上限額:2,000円)
金券配布期間:2022年11月19日~2022年12月31日
金券利用期間:2022年11月19日~2023年1月31日
※金券の配布は予定枚数に達した参加店舗から順次終了します。
※金券はキャンペーン参加店舗で使用できます。