「牛乳の魅力を伝えたい」 えさの高騰でも奮闘する兵庫・三木「西山牧場」 アイスやチーズなど加工業も展開 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「牛乳の魅力を伝えたい」 えさの高騰でも奮闘する兵庫・三木「西山牧場」 アイスやチーズなど加工業も展開

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【西山さん】成牛が1日に食べるえさの量は、牧草を10〜15キロほど、トウモロコシや麦などの配合飼料を15〜20キログラムほど食べます。「乳飼比」と言って、1キログラムの牛乳を搾るのにえさの購入費用がどれくらいかかるのかという指標があります。北海道では牧草を自分のところでつくっているため3割程度、近畿のように都市近郊では5割ほど占めていたのが、現在は牧草を含めた飼料代が1.5倍以上になっているため、7〜8割ほどかかっています。

今年の11月から牛乳の価格も値上がりはしたのですが、それでもほとんど儲けはなく、こんなたいへんな状況は今まで経験したことがありません。国産の牛乳を今後も飲んでいくためにも、日頃からもう一杯多く牛乳を飲んでいただきたいです。

――最後に西山牧場の今後の展望を教えてください。

【西山さん】最近は廃業する仲間の酪農家も増えています。将来、国産100パーセントの牛乳が飲めなくなってしまうというような事態を防ぐためにも、わたしたちの牧場も厳しい状況にありますが、なんとかこの土地で乳牛の飼育を続けていくことが目標です。また、牧場の目の前でアイスクリーム工房「BOSS&MOM」を開業し、アイスクリームの加工販売を行ったり、チーズ工房やピザレストランを経営したりしています。ミルクを知ってもらう手段として、加工業にもさらに力を入れていきます。この仕事が後世につながるようにしっかりとした土台を築き上げていきたいと思っています。

◆西山牧場
兵庫県三木市吉川町豊岡427番地
電話番号 0794-72-1026
【公式HP】

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