加古川の河川敷を歩いていた日のことです。ふと目をやると、子どもたちが「わあ、焼き魚や〜! 焼き魚〜!」と騒いでいるではありませんか。「河川敷でBBQでもしているのか?」と思いきや、なにやらオブジェのようなものを指さして言っているんです。
近くに行って見てみますと、確かに、地面から魚の形をした物体がニョキっと顔を出しているような……。垣根の間からニョキ、ニョキ、と列をなして何体も顔をのぞかせています。
そして驚くべきことに、色は真っ黒なんです! だから子どもたちは「焼き魚だ!」と言っていたのか、と納得しました。とはいえ、焼き魚にしては焼きすぎかなってくらいの色になっていますけど(笑)。
河川敷なので「魚」のオブジェがあるのはわかるのですが、真っ黒って! 普通であれば、焼いた魚の色よりも生き生きとした色を使うのでは? と思い、高砂市役所・道路公園課の上野耕次さん、山下雄一さんに話を聞きました。
「え、焼き魚!?」と笑いながらも、「確かに、真っ黒ですから『焼き魚』だと言われても仕方ありませんけど(笑)。設置した1996年(平成8年)当時の写真を見てください」と、1枚の写真を見せてくれました。
「えっ、なんで!?」
そこに写っていたのは、緑色の魚だったんです!