セントバーナードのヨダレの出方に、こんなに多くのパターンがあるとは、娘さんの観察眼に驚きです。セントバーナードはスイスの国犬で、アニメ「アルプスの少女ハイジ」に登場したことで有名になりました。少し怖そうな外見に反して、穏やかで我慢強く、寒さに強いため、アルプスをはじめとした雪山の遭難救助犬としても活躍してきました。
日本の気候や住環境事情では、なかなか見かけることが少ないセントバーナード。お父さんのコマチさんに、ダンテ君の日常やセントバーナードの魅力を聞きました。
―—娘さんは、どういう思いでこのイラストを描いたのでしょうか?
娘はダンテが大好きなので、普段からダンテの絵をよく描いています。Twitterに投稿したイラストは、娘はネタのつもりで描いたのではなく、「これからセントバーナードを飼う人が、ヨダレの拭き方をどうするか事前にイメトレ(練習)できるように描いた」とのことです。つまり、このイラストを見ながらタオルを持って、これから迎えるセントバーナードが、長出のヨダレを垂らしたら「こう拭く!」、飛出だったら「こう拭く!」みたいに練習ができるように、との思いだそうです。なので、「事前にイメトレしておけば安心だよ!」というイラストだそうです。
―—コマチさんは北海道在住とのことですが、やはりセントバーナードは冬の方が暮らしやすいのでしょうか?
我が家は北海道の旭川市です。旭山動物園が有名ですね。雪もたっぷり降る地域なので、ダンテもこれからの季節が1番イキイキしています。12月に入って、もう旭川では雪が降り積もっていますので、ダンテも雪にまみれて大喜びで遊んでいます。暑がりなので、北海道でも5月頃からエアコンを入れて室内を涼しくしてます。人間には寒いですが、ダンテファーストです。
―—ダンテ君はヨダレたっぷりな様子ですが、室内で暮らしているのでしょうか?
はい、普段は室内で過ごしています。ダンテは家の中では常にフリー状態で、あちこちでひっくり返って寝たりして、のびのび暮らしています。ただ、家の中が暑くなると外へ出たがって、ベランダの扉の前でジ〜ッと座って、外に出してもらえるのを待っています。
ヨダレ対策ですが、食事後や水を飲んだ後などはタオルが欠かせません。私と嫁と娘で、かわりばんこに拭き拭きしています。油断するとヨダレが垂れて、ブルブルすると、壁や天井に張りつきます(笑)。それも一種のアート作品ですが...(笑)。
ヨダレが酷いのは、やはり外遊びや散歩中ですかね。常に垂れております……。垂れた状態で地面をクンクンするので、この時期は、落ち葉がヨダレにくっ付いて、ブラブラさせて歩いています。ヨダレはトロみがあって、かなり伸びるんです(笑)。
とはいえ、家の中ではほぼ寝ているか、ひっくり返って寝そべっているのがほとんどなので、実はそれほどヨダレは出ないんです。基本的には乾いています。それでも他犬種に比べると、ヨダレは出ている方かもしれません。
―—ダンテ君のプロフィールやセントバーナードの魅力を教えてください。超大型犬なので、ウンチも大きそうです……!
実は我が家でセントバーナードを飼うのはダンテで3頭目なんです。他の2頭は天国に行っております。先代犬がいたころから、セントバーナードが看板犬をしているカフェによく遊びに行っており、そこで仔犬が産まれたので、お願いして迎え入れたのがダンテです。そのカフェでは今、ダンテの母犬と弟犬が看板犬として過ごしています。
ダンテの大きさですが、体高(前脚地面から首のつけ根)は80cm近くあり、立ち上がると人間の大人くらいあります。体重は65キロくらいだと思います。性格は、優しく平和主義です。臆病な面もあって、こんなに大きい体をしているのに、小型犬に吠えられても逃げています(笑)。