「パーキンソン病」はなぜ起こる? 加齢による症状との違いや発症原因について 医師に聞く | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「パーキンソン病」はなぜ起こる? 加齢による症状との違いや発症原因について 医師に聞く

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 指定難病になっている「パーキンソン病」は、現在、患者数が大きく増えていると言われています。病名を知っている方は多いかもしれませんが、詳しい症状や原因については意外と知られていません。そこで今回は、「パーキンソン病」の症状や原因、検査方法など、吉田病院付属脳血管研究所(神戸市兵庫区)の平田温(ひらた・ゆたか)所長に詳しく聞きました。

――パーキンソン病はどのような症状が出るのでしょうか?

振戦(しんせん)という震えや、筋肉が固くなる筋強剛(きんきょうごう)、動作が遅くなる動作緩慢、さらに、押されるとすぐに倒れてしまう姿勢保持障害などが挙げられます。

――加齢によって起こる症状と似ていますね。

加齢現象のなかにも、動きが遅くなったり、足の運びが小さくなったりするということはありますが、パーキンソン病の場合は独特の前屈姿勢を取るようになるため、加齢とは異なることがわかります。

一般に加齢によって震えが起こることはありません。本態性振戦(ほんたいせいしんせん)という別の病気もありますが、これは手を伸ばすと震えてくる姿勢時の振戦です。パーキンソン病の場合はじっとしていると震えてくる安静時の振戦です。

――姿勢の固まり方にも特徴があるのでしょうか?

そうですね。背中を少し丸めたような前屈姿勢になります。また、症状は半身から出ることが多く、左右いずれかの手足の動きが遅く、震えが出るようになります。この症状が出た方の足は、動きがついていかなくなるため、いわゆるヨチヨチ歩きになって、進行すると少し押すだけで倒れてしまうようになります。

――パーキンソン病であるかどうかは、どのように検査するのでしょうか?

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