シンガーソングライターの川嶋あいがパーソナリティを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時〜)。12月11日の放送では、前週に引き続き、歌手の加藤登紀子さんが登場。自身が出演した映画『紅の豚』や、著書『百万本のバラ物語』の秘話、辛い現実を乗り越える秘訣について語りました。
東京大学在学中にシャンソンコンクールで優勝したことをきっかけに、歌手デビュー。『知床旅情』や『百万本のバラ』など数々のヒット曲をリリースし、ニューヨークにあるカーネギー・ホールで日本人女性として初めてのコンサートを開催しました。
スタジオジブリ作品『紅の豚』に声優として出演するほか、陶芸や執筆活動など、マルチに活躍しています。さらに、芸能活動の傍ら、被災地支援や環境問題にも取り組んでおり、今年発売したチャリティーアルバム『果てなき大地の上に』は売上の全額をウクライナ支援のために寄付しています。
声優として初の出演となったスタジオジブリ作品『紅の豚』。加藤さんは女性実業家のマダム・ジーナを演じ、主題歌『さくらんぼの実る頃』やエンディング曲『時には昔の話を』の歌唱を務めました。
川嶋が「『さくらんぼの実る頃』は、登紀子さんにとってどのような存在でしたか?」と尋ねると、「150年以上も前からあり、フランスでは知らない人はいないほど有名なシャンソン。もともと知ってはいましたが、宮崎駿監督に『フランス語で歌ってほしい』と言われて、初めてフランス語で歌ったんです」と語ってくれました。
さらに、12月21日(水)に発売予定の著書『百万本のバラ物語』には、「映画『紅の豚』のバックグラウンドが、私たちが生きた歴史のなかでどんな場所にあったのか」がつづられているという。故ジョン・レノンの妻、オノ・ヨーコさんや、『知床旅情』を手がけた森繁久彌さんとのエピソードも記されていると明かしました。
「森繁(久彌)さんは、私にとって運命的な人」と加藤さん。森繁さんも同じく満州から日本へと引きあげてきたそうで、その後、森繁さんが作詞・作曲を手がける『知床旅情』を歌うこととなり、運命的な縁で繋がっていることを実感したといいます。
「落ち込んでしまったり、明日を乗り越えられずにいる人たちへのメッセージはありますか?」という川嶋の質問に、加藤さんは「私は、その時代で相当辛い思いをしている人のことを思うようにしている」とひと言。「『自分は辛い思いをしている』と思っても、実は大したことないんですよね」と続け、辛い経験を乗り越える秘訣を教えてくれました。
「日本は本当に恵まれているんです。こんなにも素晴らしい国は、幸せでなくちゃいけない」「世界のために貢献できる国のはず」と言葉を強めた加藤さん。アフガニスタンなどの情勢についても触れたうえで、さまざまなことを知る大切さを強調し、「別の世界を見ることで気持ちが救われることはある」と語りました。
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『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(パーソナリティ:川嶋あい)
【番組公式ブログ】
先週に引き続き歌手の加藤登紀子さんをお迎えしました。ウクライナの事、知床旅情の誕生秘話など語って頂きました。最後に、悩みに直面されている方々に向け、渾身のメッセージ頂きました!加藤さんのウクライナチャリティー支援C D「果てなき大地の上に」を抽選でプレゼントさせて頂きます!
— 明日への扉〜いのちのラジオ+〜 (@asu_heno_tobira) December 10, 2022