長らく入手困難な状況が続き、二次流通市場でも右肩上がりに価格が高騰していたロレックスですが、WatchChartsによるとロレックスのマーケットインデックスは2022年3月11日にピークをつけ、そこから12月までに25%ほど下落しています。RYさんは、「まだまだ二次流通価格が高騰しているロレックスですが、数字的にはピークは通り越しています。『2023年前半にはロレックスの新工場も稼働し、供給量を30%ほど増やせる見込みだ』との報道もあり、もしかしたら既にホールドしていた人たちが我先にと手放したことで市場における玉数が増え、価格の下落につながっているのかもしれません」と見ています。
供給が増え、二次流通が価格も下がってくると、本当に欲しい人にとってはチャンス。正常な状態に戻りつつあると言えるのではないでしょうか。もしかしたら来年以降は徐々に店舗でロレックスを購入できるかもしれません。
◆【1位】円安が腕時計市場にも大きな影響。相次いだ「価格改定」
2022年の初頭から進み続けた記録的な“円安”。2022年10月21日には32年ぶりの水準となる1ドル151円台をつけましたが、そこをピークに12月後半には130円台まで円高が進んでいます。身の回りの物の値上がりに大きな影響があった記録的な円安ですが、高級時計にもかなり大きな打撃を与えています。
「今年には何回値上げしたんだというくらい、様々なブランドが複数回、価格改定(値上げ)を行いました。1回の値上げ幅は5〜10%ほどで、元が100万円の時計であれば一度に5〜10万円も高くなってしまうわけです。そうすると本当に気軽に楽しめる領域ではなくなってきたな、という感じがしますよね」(RYさん)。
また、円安は国産の腕時計にも影響しているようで……「円安により、外国に住むの方々にとっては、日本が圧倒的に安くモノが買える都市になっているわけです。いろいろなブランドの店員に話を聞くと、外国人観光客が訪れることが増え、100万円以上もする腕時計を商談もなしにポンポン買っていくそうです。既にインバウンドの受け入れ緩和が進んでいますが、今後は国内の腕時計が“根こそぎ”買われていく可能性があります」。
◆RYの個人的なニュースは……?
時計界で起こったニュースについて語ってくれたRYさんに、個人的なものについても聞きました。
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