体のコリがセルフケアで楽に! 特許取得の耳つぼ指圧具『オレイユ』 開発者→「母のために作った」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

体のコリがセルフケアで楽に! 特許取得の耳つぼ指圧具『オレイユ』 開発者→「母のために作った」

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 慢性のものからコロナ禍のリモートワークなど原因はさまざまだが、首や肩などのコリに悩まされている人は多い。頻繁にマッサージしに行くとなると時間や費用の面などで難しく、セルフケアで済ませている人もいることだろう。

 そんなセルフケアにプラスアルファの効果が期待できるのが、耳つぼ指圧具「Oreille(オレイユ)」だ。

 こちらを開発したのは『株式会社濱之上電気工業所』(神戸市兵庫区)の濱之上陽子さん。同社の本業は、電動機、発電機などの設計・製造。濱之上さんの一家で営む小規模の工場として稼働しており、創業から60年以上が経つ。本業があるなか、他業界にリーチする製品開発のきっかけについて話を聞いた。

Oreilleの開発者である濱之上陽子さん
オレイユの開発者である濱之上陽子さん

「きっかけは母ですね。数年前から耳の聞こえが悪くなり、加えて五十肩になったことで腕が上がらなくなり……マッサージやいろいろな器具を試しましたが、思うような効果が得られませんでした。どんどん元気がなくなっていく母のために何かできることはないだろうかと思ったんです」(濱之上さん)

「経絡ハンドセラピスト」という資格を持つ濱之上さんは、東洋医学の経絡(気血の流れる通路の総称)とツボの基本を学習し、ハンドトリートメントの技術も習得している。

「資格や技術を得るために学んだことから、耳には数百のツボがあることは知っていました。これをフックに手軽にセルフケアできるものを作ろうと思い立ち、試作を重ねた結果オレイユが誕生しました」(濱之上さん)

 耳つぼをセルフケアに取り入れられるとは嬉しい話である。いったいどのようなものだろうか?

「耳つぼを効果的に刺激するネジ状の道具です。これを使い耳穴の入口付近や耳たぶなど耳のツボを指圧するだけで血行が良くなり、筋肉のコリをほぐすことが可能です。個人差はありますが、使い続けることで『首の可動域が広がった』『腕が上がりやすくなった』という声をいただいています」(濱之上さん)

これがオレイユ。指先ほどの大きさ(提供:三上公也さん)

 効果的にツボを刺激するための形にこだわり、耳だけでなく顔や手にも使いやすいように工夫。10代〜80代のおよそ50人にモニターを依頼したところ「製品化してほしい」との声が上がった。それを機に、約1年かけて量産化できる体制を作ったのだそう。

「小さならせん状の形状により、一か所に負荷がかかりすぎないようになった独特の形状は国内特許を取得しています。材質は食品容器、医療機器など幅広い分野で使用されているものを採用し、耳を傷めないやわらかさのものなので安心してお使いいただけます」(濱之上さん)

“ツボ指圧”と聞くと、素人には難しそうにも思えるのだが……。

「耳をはじめ人間の体にはたくさんのツボがありますが、オレイユなら特定のツボを覚えなくても刺激することが可能です。テクニックを必要とせず非常に手軽なため、どなたでもセルフケアに利用していただけると思っております」(濱之上さん)

耳つぼ指圧具Oreille(写真はネックストラップ付きのもの)
携帯に便利なネックストラップ付きタイプのオレイユ
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