【門野内さん】 気になるのは住所氏名など個人情報の取り扱い、顔のついたお写真への配慮でしょうか。
シュレッダーでの裁断、少量ですと破る、切る、などもありますが、大量に処分される際にシュレッダーは時間がかかりますし、写真などはしのびなくて手が止まることも。
最近では、溶かして処分する直接融解処理サービスを、個人向けに提供するサービスも増えました。「セキュリティーパック21」というサービスでは、専用箱を送ってもらい郵便ポストに投函するだけで処分ができます。(大型サイズは集荷も可能)
また、お焚き上げのサービスも一案です。お守りやお札のように年賀状も感謝を込めて。「みんなのお焚き上げ」のように、特定の神社と提携しインターネットで受け付けているサービスもあります。(神社によっては年賀状を受け付けていないところもありますのでご確認ください)
――最近話題となっている「年賀状じまい」を始めた方からのメッセージもありました。失礼にならない方法や、気持ちの整理についてアドバイスがあれば。
【門野内さん】「なぜ年賀状じまいをするのか」「自分にとっての年賀状への思い入れ」「相手のとの関係性」「今後の付き合い方」それぞれの濃淡があると思いますので、まずはご自身にとって“心残りなく終えるには”と捉えてはいかがでしょう。
・年賀状じまいする旨を先方に伝え、翌年以降きっぱり終える方
・家族揃いの年賀状をやめて、各々で年賀状を送るように変える方
・届いた年賀状だけにお返しをしながら徐々に減らしていく方
やり方は様々だと思います。
年賀状以外でもつながりを持ちたい相手に別の連絡手段を記載する方もお見受けします。(メールアドレス、LINEのQRコード、SNSなど)
いずれにしても、年賀状と新年は気持ちよくお迎えしたいものですね。
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いかがでしたか? リスナーの皆さんのご意見から、年賀状の保管方法や保管期間は人によって様々だということがわかりました。「年賀状じまい」という言葉もよく耳にするようになった昨今ですが、自宅に眠っている過去の年賀状の保管や処分についても何が自分にとって一番良い形なのか、一度見直してみるのもいいかもしれません。
【年賀状の保管・処分について】
・自分の気持ちや状況、優先順位を自分自身に尋ねて保管方法や期間を決めるべし
・ファイリングの手間が負担になれば「箱にまとめるだけ」「1年ごとに輪ゴムでまとめるだけ」でもOK
・処分する際は、シュレッダーで裁断・破る・切る以外に、便利な最新サービスを利用するのもアリ
・「年賀状じまい」の際も、まずは自分が“心残りなく終えるには”を大切にする
(取材・文=中口のり子)
【門野内絵理子】
「片付け+気持ち整理コンサルタント」として、整理収納や、引越しの荷造りのアドバイザーとして、片付けコンサルティング130件以上、講座開催100回以上。
■著書「引越しで「私」と「暮らし」を整えよう ~新居はお気に入りだけで暮らしたい~」
■ホームページ
【記事内で紹介したサービス】
「セキュリティーパック21」
「みんなのお焚き上げ」