シンガーソングライターの川嶋あいがパーソナリティを務めるラジオ番組『明日への扉〜いのちのラジオ+〜』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時〜)。1月8日の放送では、タレントの久本朋子さんがゲストに登場。姉・雅美さんとのエピソードや、自身のこれまでの人生について語ってくれました。
オンシアター自由劇場出身で、2009年には歌手としてメジャーデビューも果たし、マルチな才能を発揮している久本さん。姉はお笑いタレント・女優の久本雅美さん。現在はテレビ番組のほかに、舞台やライブでも活動中です。
幼少期について尋ねると、「こう見えて人見知りする子だった」と明かした久本さん。姉の雅美さんとは6歳、さらに兄とも5歳離れているということもあり、「末っ子でみんなに愛されていた」そうで、母を独り占めしていたと子どものころを振り返りました。
宝塚歌劇や喜劇役者の藤山寛美さんが出演していた松竹新喜劇を見ていたことから、舞台に興味を抱いていたという久本さん。「人前に立つことが好きだった」と語り、中学時代には演劇部、高校ではバンドを組んでいたと話してくれました。
川嶋の「辛かった記憶はありますか?」という質問には、「劇団時代は、劇団にいるだけで幸せだった」とひと言。しかし、テレビに出演するようになり、初対面の人に悪気なく言われる「あなたのお姉さん(雅美さん)が好きやねん」という言葉で、「お姉ちゃん“は”好きなんや、と捉えてしまった」と胸の内を吐露。
あるとき、姉の雅美さんがNHKのタレント好感度調査で1位を獲得。当初は「姉ちゃん、やったな!」と喜んでいたものの、周囲の人々からお祝いの言葉をかけられるごとに「姉ちゃんは(好感度)1位になったけど、私はまだまだだと言われている」と捉えてしまうようになったという。
姉と比べてしまうことへの自己嫌悪に悩んでいたところ、偶然会った友人に「比べたらあかん! 誰も(2人を)比べてない。私は朋ちゃんのいいところを知ってるし、雅美さんのいいところも知ってる」と励まされたそう。この言葉をきっかけに、姉のことを喜べるようになったのだと明かしてくれました。
うれしかったことを尋ねると、「いつも人様にレールをいただいて、自分の好きなことをさせてもらってきた」と感謝の言葉を口にした久本さん。そのうえで自身の人生を振り返った際に「自分で自分のライブをやろう」と決意し、喜劇と歌を披露したといいます。
その際、演出を務めた女性について「自分のやりたいことを共有してくれる女性に、やっと出会えた」と熱弁。自身のやりたいことを共有できる人に出会えた喜びを語り、「大変なことが面白くなってきました」と全身全霊で伝えてくれました。