資産としての存在感が増すなか、中古市場も活発となっている腕時計。2022年後半にはロレックスが認定中古制度を導入し、本格的に市場に参入するなど、盛り上がりを見せています。一部のプレミアが付いているモデルを除き、基本的には新品より安く買うことができる中古品。正しい知識や見極め方を、登録者数が7万6千人を超えるRYさんが、『やさしい腕時計』(ラジオ関西Podcast)で解説しました。
RYさんは、ブライトリング「ナビタイマー」とグランドセイコー「44GS」の2本を中古で購入したそうです。なぜ新品でなく中古だったのか? その理由は2本ともに共通しており、「現行品では欲しいモデルが手に入らなかった」からだと言います。つまり、「ナビタイマーは現行モデルより小さいサイズのものを探していて、ロゴは昔の錨と翼が描かれたものが良かった。すでに中古品でないと手に入らないため、購入に至った」そうです。
グランドセイコーについても同様で、「44GS」は1967年発売のいわゆる「ヴィンテージ」。スリムで薄いモデルを検討したときに行きついたのが、自身が生まれる数十年前のモデルだったのです。
新品に比べ、低価格で購入できる場合が多いという点のほか、すでに絶版になっているモデルを手に入れるには中古品を検討するしか道はありません。RYさんは無事、お目当ての腕時計を中古市場で購入することができましたが、誰が、どのように使っていたのかがはっきりしない以上、不安が多いことも事実です。購入の際はどういった点に気をつければよいのでしょうか。
◆リセールバリューを考えるなら「定番モデル」を狙うべし
RYさんは、「ほとんどの中古モデルは価格的には狙い目であり、購入を検討するには充分な理由になると思います」とした上で、価値が落ちないリセールバリューを求めるなら「定番モデル」を買うことをすすめます。
「ロレックス、パテックフィリップ、オーデマ・ピゲなどの定番ブランドは言わずもがなですが、モデルチェンジをしても見た目に大きな変化が無い歴史的な名作は値が下がりにくいです。オメガの『シーマスター』や『スピードマスター』、カルティエの『タンク』などがそういったモデルに当たりますね」(RYさん)。