連続起業家兼アーティストのCEOセオとフリーアナウンサー田中大貴がパーソナリティを務める『セケンテー/ぼくらは囚われない』(ラジオ関西 毎週木曜午後8時30分~)。12月29日の放送では、流しの歌手・かとうあいさんがゲストに登場。47都道府県を巡り、4万軒のお店に飛び込んで歌った原動力について語った。
「絶対に歌で成功しよう」という決意とともに、20歳のときに島根を出たかとうあいさん。上京当初に「歌が下手すぎる」と言われたのが悔しくて毎日路上ライブをしていたところ、スナックのママに声をかけられたのだそう。そして、初めてスナックで歌ったときにお客さんからおひねりをもらったことで「歌で食べていける方法があるじゃん」と気づき、流しを始めたという。
「歌で食べていきたいんだったら普通の仕事を選んじゃいけない。歌うことしかやっちゃいけない」と思ったかとうさんは、飛び込みの営業を始めた。 そこで普段は出会えない人たちと知り合い、その人たちの「あの子もう1回呼んでよ」という口コミにより輪が広がっていったという。
パーソナリティのセオも偶然お店で知り合ったそうで、かとうさんを「営業力がある」「誰かに話したくなるキャラクター」と評した。その言葉通り、かとうさんの自宅にはおよそ3万枚の名刺があるのだそう。
どのようにして稼いでいるのか尋ねてみると、このような答えが返ってきた。
「お店のマスターには『1曲歌わせてください』と、それしか言わない。1曲の値段について話したことはなくて、『価値はあなたが決めてください』と(考えている)。歌とか芸術は、買いたい人が買えばいいと思っているから。そのうえで『スポンサーになりたい』と言ってくれる会社や人が1番多い」(かとうさん)
「47都道府県を飛び込みで巡る原動力は?」と尋ねると、 「47都道府県に自分のことを知ってる人がいたら、何かが起きるかもしれないと思って。世界が変わると思ったから」と回答。
この回答に、セオは「みんながそう思ったとしても行動できないですよね」と驚き、「行動力の高さが評価に繋がっているんでしょうね」と納得した様子。 かとうさんの言動のみに着目すると、一見風変わりに感じるかもしれないが、根底にある誠実さや行動力にひかれ、彼女を応援したくなる人が多いのではないだろうか。
リクエストされることの多い曲として、AIの『Story』を挙げたかとうさん。もともとAIに憧れてゴスペルや声の出し方などを勉強したそうで、ワンフレーズ歌ってみせると、 AIとの共演経験もある田中は「すごく似てますよ! 」「似てるからリクエストがくるんですよ」と絶賛した。