日本一長い商店街として知られる大阪の天神橋筋商店街(大阪市北区)に、これまでにない新しいエンターテインメント施設として注目されているカラオケ店があります。“アジアンマーケット”をコンセプトにした「アジアン天満店」です。店内に、アジアの屋台を連想させる飲食スペースを併設しています。店のこだわりポイントなどを担当者に取材しました。
同店を展開するのは、西日本最大級のカラオケチェーン「ジャンカラ」を手がけるTOAI(京都市中京区)です。ジャンカラといえば、歌い放題、飲み放題、料金の明朗化を実現したことで、関西では誰もが知るカラオケチェーン。目印は、大きな青い目が特徴の公式キャラクター・デルちゃんが描かれた白い看板です。
しかし天満店は、全国に171店舗(2023年1月26日時点)あるジャンカラの中でも珍しい“黄色”。よく見ると、タイ語で書かれた文字や、額にインドの装飾・ビンディーのような赤い印が入ったデルちゃんの姿も。看板からして、他のお店とはひと味違うアジアンテイストがうかがえます。
2階と3階に分かれた店内は、アジアの路地裏のような独特な雰囲気。ネオンサインの文字看板や、海外のポスター風の装飾などが、アジアンムードを盛り上げています。さらに、入口の階段をあがった先にある受付スペースでは、アジアンテイストなランタン照明がお出迎え。その奥には、カラオケ店には珍しい広いオープンキッチンと、テーブルやカウンターの飲食スペースが設けられた「カラオケ屋台ASIAN」が。この場所は、同店の利用客なら誰でも利用可能なフリースペースで、知らないお客さん同士でカラオケをしてみんなで盛り上がることもできるのだそう。
天満店では、同チェーン初登場の本格アジアンフードやビールもオーダー可能。新店舗での提供に向けて開発された、タイの焼きそば・パッタイやタイのチャーハン・カオパットなど、専門店さながらの本格的な料理を、個室でも屋台スペースでも味わうことができます。アジア料理に欠かせないパクチーの追加トッピングまでOKというこだわりも。また、タイブランドのチャーンビールやシンハービールなどもそろえています。
店内には、2つのコンセプトルームもあります。東南アジアのパブを彷彿とさせる、ポールダンスができる“アジアンパブルーム”と、ルーム内の天井に吊り下げられたベトナムランタンが映える “アジアンランタンルーム”。これらの部屋が楽しめるのは、全国にある同チェーン店舗の中で天満店だけなのだそう。
同店の利用者層は、全国の同チェーン各店の平均的な利用者の年代よりもさらに幅広く、20代から50代が中心なのだとか。「あらゆる世代の方が利用する大阪の名物スポット・天神橋筋商店街の中にあるということもあって、若者グループからファミリー、中高年のご夫婦まで、さまざまな方々に利用していただいています」と、TOAIの営業企画課・砂森さん。