淡路ファームパークイングランドの丘(南あわじ市)で飼育されているコアラ「ゆうき」と、2022年8月に生まれた赤ちゃんが死亡した。同園などが、31日に発表した。
「ゆうき」は2009年に生まれの13歳の雄。2011年に西オーストラリア州から寄贈された。27日に持病の呼吸器疾患のため死亡した。同園によるとコアラの平均寿命は15歳くらい。「ゆうき」は人間でいうと、60~70代にあたるという。
「赤ちゃん」は、2022年8月に、父「ピーター」と母「ウミ」の間に生まれた。母親のおなかの袋(育児嚢)で過ごし、2023年1月13日に袋から顔を出したことが確認されていた。死亡した日時は母コアラの育児嚢にいたためわからないが、職員が「何かおかしい」と感じ28日に確認したところ、死亡していることがわかった。育児嚢での哺乳ができなくなったことによる衰弱死とみられる。同園によると、「コアラやカンガルーなどの有袋類ではこのようなことは珍しいことではない。赤ちゃんは袋の中で過ごすので発見が難しい」という。
淡路ファームパークイングランドの丘では、近く献花台を設ける予定。