3日の「節分」を前にした1日、大阪・新世界の観光スポット「通天閣」では、昨年(2022年)に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため”豆まき”ならぬ「豆配り」が行われた。
1957(昭和32)年に始まった通天閣の節分行事は例年、真下の広場に集まった人たちに向け、特設ステージからゲストの福男・福女による豆まきが行われるが、昨年に引き続き中止。 67回目となる今年は、 大阪府公式マスコットキャラクター「もずやん」(大阪府広報担当副知事)が登場。用意された1800袋の福豆をアクリル板越しに約15分間、非接触で配った。
通天閣観光によると、2022年の年末から23年にかけて入場者数が大幅に増え、2022年5月に通天閣内に開業した全長60メートルの滑り台「タワースライダー」も連日最高60分待ちの状態になっているという。
通天閣は現在、ネオンのリニューアル工事中で、10月には完成する見込み。LEDビジョンでは工事前、新型コロナウイルス感染症の感染拡大・収束状況を判断するための府独自の指標・基準となる「大阪モデル」を、もずやんのイラストで映し出していた。
通天閣観光の西上雅章会長は「本当は盛大に豆まきをしたいのが本音。ネオンのリニューアルが終わる今年の秋に向けて、多くの方々で賑わうようになってほしい。そして、来年こそは、たくさんの人に福を授ける『豆まき』ができることを望みます」とコメントした。