奈良県で活動している「奈良市ボランティアインフォメーションセンター」では、現在『どんぐり』を回収する取り組みを行っているのだとか。現時点ですでに78キロ以上ものどんぐりが集まっており、昨年はなんと1年間で200キロを超えるどんぐりが集まったといいます。
「奈良市ボランティアインフォメーションセンター」は、2011年に開設。物品回収を行う団体の活動を支援するため、どんぐりのほかに、使用済みのハガキ・切手・インクカートリッジ、未使用のタオルやマスク、不要になった玩具など、さまざまな回収BOXをセンター内に設置しているそう。
一体なんのためにどんぐりを集めているのか? 奈良市ボランティアインフォメーションセンターの担当者に話を聞きました。
■奈良ならではの使い道
今回話題となったどんぐり回収ボックスは、2021年の夏に設置されたもの。奈良市内にある障がい者支援団体から、「『どんぐり回収ボックス』を設置させてほしい」という相談があったことがきっかけでした。
その理由は、ケガや病気などで保護されているシカのエサにするため。「奈良の鹿愛護会」の保護施設「鹿苑」には約300頭のシカがおり、どんぐりは貴重な食糧となります。
そこで、Twitterでどんぐり回収ボックスの設置に関する告知投稿を行ったところ、奈良県内に留まらず、国内外から「おもしろい!」「何に使うのか想像がつかない」など、多くの反応が寄せられたといいます。
「これだけ多くの方々にボランティアの魅力や取り組みを知っていただけたことをうれしく思います」と担当者。どんぐりの寄贈は、直接来館していただける場合に限定。郵送での寄贈は受け付けていないそう。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
回収されたどんぐりは「奈良の鹿愛護会」に送られるとのことなので、同団体に話を聞きました。