絵画で『女子会!』 ー描かれた女性たちー 遊女や町娘、伝説の美女も…大阪・池田 逸翁美術館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

絵画で『女子会!』 ー描かれた女性たちー 遊女や町娘、伝説の美女も…大阪・池田 逸翁美術館

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女性の姿は、古来よりさまざまな絵画に描かれてきた。

しなやかさ、可愛らしさ、妖艶さ、そして強さ。

大原呑舟筆「浮世絵美妓図屏風(左隻)」※画像提供・逸翁美術館
大原呑舟筆「浮世絵美妓図屏風(右隻)」※画像提供・逸翁美術館

 阪急電鉄の創業者・小林一三(雅号・逸翁)氏による美術品コレクションを所蔵する阪急文化財団・逸翁美術館(大阪府池田市)で、絵画で『女子会!』 ー描かれた女性たちー が3月12日(日)まで開催されている。

逸翁美術館 1957(昭和32)年に開館 2009(平成21)年に美術館として設計され現在地に
阪急東宝グループ創業者・小林一三(1873〜1957)2023年に生誕150年を迎える

 江戸時代から明治時代の絵画や絵巻物から女性たちの姿を見ることができる。伝説の美女や遊女、町娘も登場する。

池田輝方・蕉園筆「鳥辺山図 双幅」(左)、鏑木清方筆「八幡鐘図」
女性浮世絵師・日本画家・池田蕉園筆 短冊 四枚(大正時代)ミンクなどの毛皮が流行、明治期以降の欧米文化の流入を絵画に取り入れた

 逸翁美術館・宮井肖佳(あやか)学芸員によると、女性を描く、というと美人画がクロ―ズアップされがちだが、そもそも、美人画という用語は江戸時代以前にはなく、明治時代以降に日本文学史学を作り上げる過程で、人物像の中でも特に美しい女性を描いた絵画を指すようになったという。

狩野探信筆「花宴図」(江戸時代)※画像提供・逸翁美術館
山口素絢筆「酔美人図」(江戸時代)※画像提供・逸翁美術館

 小林一三氏、実は美人画に関しては積極的に集めていなかったが、女性そのものが描かれた作品は数多く残されている。今回の展示では、絵画や絵巻物を中心に描かれた女性たちの姿が生き生きと伝わる。

長沢芦雪筆「松下西王母図」(江戸時代)※画像提供・逸翁美術館
「道成寺縁起絵巻」(江戸時代)長い髪を振り乱し、鬼のような形相で追いかける姿は、女性の執着心や嫉妬心を表現している

 【逸翁美術館 オフィシャルウェブサイト】
 【阪急文化財団 公式ツイッター】

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