居酒屋さんやうどん屋さん、和風料理屋さんなんかの店先でよく見かけるたぬきの置き物。実は、JR明石駅のコンコースにも信楽焼のたぬき『明石ポン太』が佇んでおり、まるで「明石へいらっしゃい」と言っているかのようにこちらを見ているんです。
ある日、待ち合わせ場所である駅に予定より早くに到着したため、明石ポン太をくまなく見ていたところ、不思議な点を発見。背中側、ちょうど顔の真裏に位置する笠の真ん中部分に、まあまあ大きな穴がポッカリと空いているんです。「何で?」と覗き込んでみたところ……。
ユーモラスな表情をしている表側と比べて、穴の内側からは粘土をくっつけて作られたリアルな製作過程が垣間見えました。凹凸の多い顔の裏側ということもあり、写真のネガのごとく若干のこわさを感じるほどのワイルド感です(笑)。
初めてたぬきの置き物の裏側を見たので「こないなってるんや!」という発見とともに、「何でたぬきの後ろ側には穴が空いてるんや? 中が丸見えやん!」という疑問が浮かびました。
そこで、明石ポン太以外の置き物も見て回ったのですが……。
やはりどのたぬきにも体のサイズに比例した大きさの穴が空いているんです。