音頭あり・アニソンあり・反戦フォークあり…1970年の大阪万博ではどんな音楽が流行したのか? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

音頭あり・アニソンあり・反戦フォークあり…1970年の大阪万博ではどんな音楽が流行したのか?

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【中将】 ポップスやお洒落な曲もいいけど、やっぱりこういう機会だから日本独特の音楽文化を発信してほしいですよね。

 日本独特と言えばアニメ文化もその1つですが、大阪万博に関連してこんな曲も発表されています。石川進さんで「オバQ万博へ行く」(1967)。ボニージャックス版「世界の国からこんにちわ」のB面に収録されました。「オバケのQ太郎」は1964年に連載スタート、1965年にアニメ化され、当時の子どもの間ではスーパー・アイドル級の人気者でした。

【橋本】 私は1993年生まれなので全然オバQを通ってないんですが、小さい頃におじいちゃん、おばあちゃんから大量にオバQのぬいぐるみをもらって遊んでいたので、なつかしいです(笑)。

【中将】 子どもが喜んでくれそうなものがオバQくらいしかわかならなかったのかもしれないけど、子どもからお年寄りまでわかるアニメってすごいですよね。

【橋本】 大阪・関西万博でも関連したアニメソングが出て来たりするんでしょうか?

【中将】 「プリキュア万博へ行く」みたいな?(笑) あと、「ONE PIECE万博へ行く」とか……。

【橋本】 (笑)。でも冗談じゃなくそれくらいの勢いで便乗してくるアニメはありそうですよね。

【中将】 さて、次で最後の曲になります。ジローズで「戦争を知らない子供たち」(1971)。フォーク・クルセイダーズの北山修さんが作詞を手がけた曲ですね。ジローズがシングルをリリースして大ヒットしましたが、もともとは大阪万博のイベントステージで「全日本アマチュア・フォーク・シンガーズ」というグループが歌うために作られました。

【橋本】 そっか、当時の若者はもう戦争を知らない世代だったんですね!

【中将】 そうですね、20代前半と後半で戦後生まれか戦前生まれか分かれる感じです。当時の10代、20代は反戦や平和への思いが強い世代だったので、大阪万博は若者にとって主張の場でもありました。太陽の塔の目の部分に赤軍を名乗る男が籠城する「目玉事件」という事件も起こっています。

【橋本】 ええっ! そんな事件まであったんですね……。でもそれだけ世代ごとに育った環境や考え方が違っていると、そういう衝突が起こるのもうなづける気がします。

 今度の大阪・関西万博では悲しいトラブルではなく、平和で素敵な音楽がたくさん生まれてほしいですね。

ラジオ関西「中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス」収録風景

(※ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』2023年2月7日放送回より)


ラジオ関西「中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス」公開収録スペシャル

※ラジオ関西『中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス』放送1周年記念イベントが3月15日(水)に神戸・三宮のチキンジョージで開催されます!

●ラジオ関西「中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス」公開収録スペシャル
1部 「中将タカノリ・橋本菜津美の昭和卍パラダイス」ラジオ公開収録
2部 ラピス和尚監督、橋本菜津美主演映画「4390」制作発表トークショー
3部 中将タカノリと橋本菜津美がゲストを迎えお送りする昭和歌謡ライブショー

開催日時 2023年3月15日(水)18:30開場/19:00開演
入場料 3000円+ドリンク代
会場 チキンジョージ(兵庫県神戸市中央区下山手通2-17-2-B1F)
http://www.chicken-george.co.jp/
イベント詳細HP http://info.lazy-art.net/?eid=51


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