神戸・北野で異文化交流イベント 国際色あふれた催しを展開 子どももおとなも海外からもみんなでわっしょい!! | ラジトピ ラジオ関西トピックス

神戸・北野で異文化交流イベント 国際色あふれた催しを展開 子どももおとなも海外からもみんなでわっしょい!!

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 イランから3年前に来日し、日本人の女性と結婚したヤクーブ・モハマドプールさん(33)も、今回の文化祭に参加した1人。普段は環境や都市安全に配慮した公園などを専門とする土木建築エンジニアとして活躍する「ヤコブさん」だが、同日は日本の縁日で見かける「わた菓子機」の前で悪戦苦闘。それでも、優しい笑顔と語り口で子どもたちにも大人気だった。

「来日以来、コロナ禍で人と人とのつながりを絶たれ、友人がなかなかできずに苦しんだ」というヤコブさんは、『まなびと』をインターネットで知り、通うようになったそう。「今日は仲間とともに交流ができてうれしい」と笑みを浮かべていた。

「ヤコブさん」こと、ヤクーブ・モハマドプールさん

 ボランティアスタッフの北川結衣さん(関西大学3年)は「『まなびと』の活動を始めて1年半になるが、学校だけではできない他校の仲間や外国の人たちの交流や日本語を教えたりすることは大変勉強になり、楽しい。将来はこの経験を活かしてマスコミ関係に進みたい」と胸を張る。

 また、このイベントの総合統括リーダーを務めた東千翼(ちひろ)さん(神戸学院大学1年)は、「スタッフをまとめたり段取りを組んだりするなど、自分では苦手と思っていた経費面の経理事務まで担当することになったが、やってみて本当に良かった。将来は発展途上国での防災・減災に関する仕事に就きたい」と目を輝かせていた。

「まなびと文化祭WASSHOI」で総合統括リーダーを務めた東千翼さん(左)と、ボランティアスタッフの北川結衣さん 「イベントではバンドの担当をしていました。本番ではキツネダンスのときにキーボードを弾いたのと、本番以外では、選曲やメンバー集め、ダンスや演奏の練習のサポートをしていました。バンド以外では、スタッフの手が足りていないところを適宜手伝う雑用係っぽいことをしてました!(笑)」(北川さん)

「こんなに近くで地域の子どもや外国人のために良いことをされている『まなびと』さんと出会い、我々のクラブも何かお手伝いができないかと協議を重ねていたところ、この文化祭の開催を知り、このたび共催という形をとらせていただいた」というのは、同イベントに社会奉仕活動の一環として参加した「国際ロータリー第2680地区神戸モーニングロータリークラブ」2022-2023会長の重田和寿さん。

「ロータリークラブの活動理念の柱に『社会奉仕』がある。まさに我々の地域の子どもたちや親御さん、外国から来られた人たちの実際の笑顔に触れることができた。クラブメンバーがリアルに動き、語り、一懸命若い世代の学生さんや外国の人たちと一日中担当のブースで来客者との触れ合いを楽しんでいた。このイベントに参加させていただくことで、改めてクラブメンバーの結束もさらに強まったと思う」と、地域での異文化交流イベントの意義を語っていた。

「まなびと文化祭WASSHOI」より
「国際ロータリー第2680地区神戸モーニングロータリークラブ」2022-2023会長の重田和寿さんと、認定NPO法人「まなびと」理事長・事務局長の中山迅一さん
「まなびと文化祭WASSHOI」より

(取材・文・写真=黒川良彦)


【認定NPO法人まなびと 公式HP】
【神戸モーニングロータリークラブ 公式HP】
【神戸ポートワイズメンズクラブ 公式Facebook】

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