日航ジャンボ機墜落事故の遺族女性が自身の絵本を朗読 3月12日、大阪市立こども文化センター | ラジトピ ラジオ関西トピックス

日航ジャンボ機墜落事故の遺族女性が自身の絵本を朗読 3月12日、大阪市立こども文化センター

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 1985年の日航ジャンボ機墜落事故で夫を亡くした女性が、自身が手掛けた絵本を朗読する公演「朗読・おはなしとミニコンサート♪『絵本“パパの柿の木”より』」が3月12日、大阪市立こども文化センター(大阪市此花区)で開かれる。

「パパの柿の木」より©Kazuhiro Teishima
「パパの柿の木」より (C) Kazuhiro Teishima

 朗読するのは大阪府在住の谷口真知子さん。事故が起きた日、夫の正勝さん(当時40)は出張帰りで羽田発大阪行きの便に搭乗、520人もの犠牲者を出した事故に巻き込まれた。正勝さんのズボンのポケットからは、運転免許証とともに「まち子 子供 よろしく」との遺書が発見された。

 事故後、真知子さんは2人の息子を育てながら、事故原因の究明に向けて活動。2016年、絵本「パパの柿の木」を出版し、その後「命の大切さ、当たり前の日々の大切さ」を伝える講演活動を続けている。

「パパの柿の木」より©Kazuhiro Teishima
「パパの柿の木」より (C) Kazuhiro Teishima

 「パパの柿の木」は、事故当時小学3年だった次男の視点で描かれたお話。突然家族の幸せを奪われ、悲しみに暮れる様子やパパが植えていた柿の木の成長とともに前を向いて生きていこうとする3人の姿がつづられている。同作は2017年、日本自費出版文化賞グラフィック部門賞を受賞、2020年には英語版が出され、昨年は絵本を原作としたミュージカルも上演された。

「パパの柿の木」より©Kazuhiro Teishima
「パパの柿の木」より (C) Kazuhiro Teishima

 公演では、スクリーンに絵本を投影しながら真知子さんが朗読、お話するほか、シンガーソングライターの北川たつやさんが絵本を題材に自ら作った曲「茜空」を演奏する。

 上演は同日午後2時から。入場料は3歳~中学生500円、高校生以上1,000円(2歳以下は申し込み不可)。事前にインターネットなどで申し込みが必要。問い合わせは市立こども文化センター、電話06-6460-7800。

谷口真知子さん
谷口真知子さん
シンガーソングライターの北川たつやさん
シンガーソングライターの北川たつやさん

◆「朗読・おはなしとミニコンサート♪『絵本“パパの柿の木”より』」
日時:3月12日(日)14:00~14:50
場所:大阪市立こども文化センター(〒554-0012 大阪市此花区西九条6-1-20)
入場料:3歳~中学生500円、高校生以上1,000円(2歳以下は申し込み不可)
申し込み方法:(1)インターネット「いちょうネット」にアクセス、「講座・イベント情報」をクリック、キーワードに「こども劇場」と入力、イベントの情報ページより申し込む (2)往復はがきかファクスに必要事項を記入し、同センター宛てに送る (3)同センター1階受付で直接申し込む。
問い合わせ:同センター、電話06-6460-7800

大阪市立こども文化センター https://www.ko-bun.jp/

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