ウサギの跳躍力ってどれくらい? 飼育員→「1〜6mは余裕で飛びます」 ほか、動物の名前の由来も解説 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ウサギの跳躍力ってどれくらい? 飼育員→「1〜6mは余裕で飛びます」 ほか、動物の名前の由来も解説

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 コアラをはじめ、たくさんの動物と出会える兵庫県南あわじ市の農業公園『淡路ファームパーク イングランドの丘』。園内には「生き物の“なぜ?”に飼育員が答えます!」と題した質問回収ポストを設置。来園した子どもたちが動物に関する素朴な疑問を飼育員に聞けるこのシステム、回答がわかりやすいと人気を博しています。

 そんな同園の飼育担当長・後藤さんが、ラジオ番組『Clip』(ラジオ関西、月-木午後2時30分~)に出演。リスナーから寄せられた質問に回答しました。

☆☆☆☆

◆「うさぎのジャンプ力が知りたいです」(ラジオネーム:ちえさん)

【後藤さん】いちばんジャンプ力があるウサギはアメリカに棲む「ジャックウサギ」。ノウサギの仲間で高さだと3mくらい、水平方向には6mくらい跳ぶことができると言われてます。一般的にペットとして飼育されているカイウサギは「アナウサギ」といって、巣穴を掘って身を守る種を家畜化したものです。天敵から身を守るときに、巣穴を掘らずに走って逃げるノウサギの仲間に比べると脚力は劣りますが、小型品種のカイウサギでも高さ50cm以上は軽く跳び越えることができますし、水平方向には1m以上跳ぶことができます。そのため、サークルで囲ってご自宅のお部屋を散歩させる場合は十分な高さを確保するよう気を付けたいですね。

小さい品種であっても、高さや飛距離のあるジャンプを見せる(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

 また、ウサギの体は跳んだり、駆けまわるのに適した姿に進化するうえで、骨密度がとても低くできています。体重に対する骨の重量は人間だと20%ほど、身軽そうに見えるネコでも13%ほどとなりますが、ウサギはなんと8%ほどしかありません。そのため高い場所からジャンプしてしまい、着地する場所が悪いと骨折など大けがをする可能性もありますのでご注意ください。

ウサギの骨密度は他の動物と比べて低い(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)

◆「ホロホロチョウの名前の由来を教えて下さい」(ラジオネーム:ぷくぷくたぬきさん)

【後藤さん】そもそも「ホロホロチョウ」はどんな鳥かイメージできますか? 全身黒地に白い水玉模様が入ったニワトリくらいの大きさの鳥で、当園でもバードケージで飼育しています。名前の由来ですが、実はさまざまな説があり本当のところはよくわかっていません。一説には、「ツクツクボウシ」や「カッコウ」などのように“鳴き声”が名前の由来になっている生き物と同じく、ホロホロチョウも鳴き声が「ホロホロ」と聞こえることに由来すると言われています。ほかには、江戸時代にオランダ船に乗ってはじめてホロホロチョウが日本に来た際に「ポルポラート」と紹介され、それがなまって「ホロホロ」になったという説も。

 諸説あるものの、私個人としては後者の方が信憑性が高いかなと思っています。というのも、彼らの鳴き声は実際には「ホロホロ」とは聞こえないからです。

個性的な姿のホロホロチョウ(写真提供:淡路ファームパーク イングランドの丘)
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