「ハイジ」もお目見え、大阪・関西万博 スイスパビリオンの球体は超軽量・400㎏のサステナブル空間 家具にリサイクルも | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「ハイジ」もお目見え、大阪・関西万博 スイスパビリオンの球体は超軽量・400㎏のサステナブル空間 家具にリサイクルも

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 大阪・関西万博開催(2025年4月13日~10月13日)まで、まもなく2年(3月7日時点であと768日)。
 142か国・8国際機関が参加を表明している。

大阪・関西万博会場の人工島・夢洲(大阪市此花区) ※画像提供・日本国際博覧会協会
エントランスゲートをくぐると大屋根リングが 木で柱と梁を組み合わせる日本古来の『貫(ぬき)』構造 ※画像提供・日本国際博覧会協会

 2023年は開幕に向けた準備が具体化し、4月には会場の人工島・夢洲(ゆめしま・大阪市此花区)での建設工事がスタートする。

 すでにパナソニックやパソナ、吉本興業などによる「民間パビリオン」13社・団体が確定し、近未来の生活を体験できる先進技術の実証事業「未来社会のショーケース事業」も続々と公表されている。
このほか、万博会場の目玉となる「テーマ館」やその他の施設関連工事では、資材高騰の影響とみられる入札不成立が相次いでいる。

夢洲では2023年4月から本格的なパビリオンなどの建設が始まる(2022年7月撮影)
夢洲を視察する海外各国の担当者 咲州・コスモタワー(写真右奥)もくっきりと (2022年10月撮影)

■魅惑のスイス スイス・イノベーションの魔法の球体

 こうした中、スイスパビリオンの概要が2023年2月、海外から参加する各国の先陣を切って発表された。合成樹脂の薄い膜の軽量素材を用いた5の球体で構成するパビリオンがお目見えする。この球体はの膜の中に空気を入れて作られ、球体の重さは5つ合わせて400kg以下と、通常の建造物重量の1%に抑えた。

正面から見たスイスパビリオン © Nüssli - Herz – Bellprat

 数多い万博パビリオンや施設のうち、最も軽量な建造物となる可能性が高い。資材はカーゴバイク数台で運搬することができるという。球体も展示スペースの資材も、全てリサイクルが可能で、博覧会終了後は特別にデザインされた家具などにリサイクルされる。

スイスパビリオン・夜の照明は幻想的に © Nüssli - Herz – Bellprat

 パビリオンのデザインチームの1人は「チーズや時計、美しい空間の印象が強いスイスだが、世界で最も革新的な国」と強調する。歴史家で「ルネサンス」という言葉を広めたことで知られるヤーコプ・ブルクハルトの教えや、ジュネーブ条約、赤十字など「民主主義」や「人道主義」が伝統的に根付く一方、世界で最も革新的な国と評されている。
 
 大阪・関西万博でも、スイスパビリオンは「革新的なスイス」をテーマに掲げ「革新的な強みが、持続可能性と人々の繁栄にいかに貢献するか」を紹介する。



【魅惑のスイス スイス・イノベーションの魔法の球体 2025年大阪・関西万博 スイスパビリオン © FDFA/スイス連邦外務省】

 【2025年大阪・関西万博 公式ウェブサイト】

 【Embassy of Switzerland in Japan 在日スイス大使館 公式ウェブサイト】

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