生きた外来生物の展示や体験コーナーも 神戸市が取り組むSDGs 長田区「外来生物展示センター」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

生きた外来生物の展示や体験コーナーも 神戸市が取り組むSDGs 長田区「外来生物展示センター」

LINEで送る

この記事の写真を見る(16枚)

 アカミミガメやアライグマ……。現在、全国的に問題となっている外来生物問題を啓発する、神戸市長田区の施設「外来生物展示センター」が、3月4日(土)に本格オープン。子どもたちや親子連れが数多く訪れている。

「外来生物展示センター」では生きた外来生物や在来生物を展示
「外来生物展示センター」では生きた外来生物や在来生物を展示
外来生物・アライグマのはく製
外来生物・アライグマのはく製

 神戸市営地下鉄海岸線苅藻駅から徒歩12分の場所に位置する同センターは、昨年8月21日(日)にオープン。このたび3月4日(土)にリニューアルオープンを迎え、本格的に展示を開始した。生物多様性に深刻な影響を与えるとして問題視されている“外来生物問題”を啓発する展示施設となっており、外来生物に特化した常設展示は全国の自治体のなかでは初めて。

 外来生物問題とは、人間の活動によって持ち込まれた生き物が増えることで生態系のバランスが崩れてしまうことを指し、日本固有の在来生物の減少のみならず、場合によっては絶滅してしまうことも。さらに、農業被害や人間への健康被害なども挙げられる。

 同センターでは、哺乳類や鳥類、昆虫など、生物の分類ごとにどのような外来生物がいるのかを展示している。間近に見て触ることができるアライグマやヌートリアのはく製のほか、外来のウシガエルが日本のカエルを食べてしまうグロテスクなパネル展示も。ほかにも、毒のあるヒアリを顕微鏡で拡大して見ることができるコーナーや外来のカミキリムシの標本、幼虫が木を食べて穴をあけている写真など、展示物はどれもインパクトのあるものばかりだ。

外来生物のヌートリア、シベリアイタチのはく製
外来生物のヌートリア、シベリアイタチのはく製
ヒアリの展示
ヒアリの展示

 生物飼育棟では生きた個体も展示しており、外来種であるジャンボタニシや、外来生物から影響を受ける生物として在来の川魚を見ることも可能。

生物飼育棟には生きた外来生物が展示されている
生物飼育棟には生きた外来生物が展示されている

 さらに、小さなプールに入れられたアメリカザリガニやミシシッピアカミミガメに直接触れることのできる体験型展示も。実際に生きものに触れることで、小さな子どもたちにも体感してもらうことが狙いだ。

外来生物のアカミミガメ
外来生物のアカミミガメ
在来の魚に影響を与える外来生物のスポテッドガー
在来の魚に影響を与える外来生物のスポテッドガー

【Kobe Alien Species Lab. - 外来生物展示センター】
【生物多様性国際シンポジウム開催 神戸市】

◇『サンデー神戸』
【番組HP】
【アーカイブ記事】



LINEで送る

サンデー神戸 | ラジオ関西 | 2023/3/12/日 09:00-09:30

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

関連記事