「中にある重心が偏っていることで起き上がり小法師(こぼし)のように重い方が下になるようなネギが、蒸気によってどちらに転がったとしても、重い方に引っ張られて転がり、そしてまた重い方に転がり……というのを繰り返すことで前後に行ったり来たりするわけです。だから、ポルターガイストではないんです」(山田先生)
先生に感謝を伝えたものの、あまりにもあっさりとポルターガイスト説が否定されてしまったことが少し悔しくて、後日もう一度実験をしてみました。
重心に偏りのある白ネギを焼いてみたところ、前後にコロコロ、コロコロ……。やはり、山田先生の言葉通りでした!
「白ネギの祟りやなかったんや!」という悔しさを晴らすように、焼きたての白ネギを頬張ったら……。これがまた、「おいひい(おいしい)」んですよ……。おいひいんですけど、皆さん、焼きたての白ネギを食べるときは気をつけてください。
もう、まるで祟りのように……、熱いから!
※すべての白ネギが必ずしも転がるわけではありません。切った長さ、形状、重心、プレートの温度など、ある程度の条件がそろった際に発生する現象です。
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)